■第38回ジャパンカップ(GⅠ) ※中央競馬重賞レース予想

「世界に通用する強い馬作り」を目指すべく、外国から強豪馬を招待して我が国のサラブレッドと競わせようという趣旨により1981年に創設されたのが本競走で、11月下旬の東京競馬場・芝2400メートルを舞台に行われている。
初年度は北米とアジア地区から招待馬を選出し、アメリカ・カナダ・インド・トルコ(招待馬デルシムは来日後故障のため不参加)の4か国から計8頭を招待して行われ、アメリカ代表のメアジードーツが2分25秒3のJRAレコード(当時)で優勝した。翌1982年からはヨーロッパとオセアニア地区の代表馬も招待の対象となり、1983年からは地方競馬の代表馬(1頭)も招待の対象となった。また、1984年のグレード制導入時にGⅠに格付けされた。
創設当初の10年間は、外国招待馬が8勝を挙げたのに対し、日本馬は1984年のカツラギエースと翌1985年のシンボリルドルフによる2勝にとどまり、外国招待馬の活躍が目立っていた。しかし、近年ではレベルアップした日本馬の活躍が顕著で、創設当初と完全に形勢が逆転している。
なお、本競走は2008年に創設された秋季国際GⅠ競走シリーズ「ジャパン・オータムインターナショナル」に指定されている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第38回ジャパンカップ(GⅠ)

砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
砂短(satan)
「アーモンドアイ」「サンダリングブルー」「キセキ」「シュヴァルグラン」「スワーヴリチャード」の5頭です。

【馬連】(4点)
1頭目 ⑧
2頭目 ①⑥⑨⑪

【三連複】(6点)
1頭目 ⑧
2頭目 ①⑥⑨⑪
3頭目 ①⑥⑨⑪

【三連単】(12点)
1頭目 ⑧
2頭目 ①⑥⑨⑪
3頭目 ①⑥⑨⑪


砂短(satan)

今週はジャパンカップGⅠです。
1984年「カツラギエース」、1985年「シンボリルドルフ」の日本馬が優勝したとは云え、客観視すれば地の利のアドバンテージとピークを過ぎた外国馬の出走が要因であったと記憶しています。
また、私が競馬を始めた頃は1989年「ホーリックス」、1990年「ベタールースンアップ」、1991年「ゴールデンフェザント」が優勝し、日本を代表するチャンピオンホースが尽く敗退し、世界の壁を痛感したものでした。
中でも1991年の「メジロマックイーン」は天皇賞降着による17着もレースは2着「プレクラスニー」に6馬身の着差をつけたことから国内最強であることは証明済み。このジャパンカップGⅠでいよいよ世界のマックイーンかと期待を抱かせたものです。
実際に蓋をあけてみれば、完全に勝ちパターンに持ち込んだ4コーナーで、並ぶまもなく「ゴールデンフェザント」「マジックナイト」に交わされた映像は衝撃的で、世界レベルの瞬発力を見せ付けれらた瞬間でもありました。
馬券はというと心とは裏腹に前年の「ベタールースンアップ」で味をしめた私は全外国馬で馬券を固め、見事に的中。なんの理論的根拠もない馬券は的中、内心の応援馬は敗れるという、心境複雑な状況であったことは云うまでもありません。

時代は変わったもので2005年「アルカセット」以来12年連続で日本馬が優勝、2着馬も全て日本馬と外国馬を完全にシャットアウトしています。
1994年「マーベラスクラウン」が優勝した後のインタビューで「外国馬はいつ勝たせてくれるのか」という海外マスコミの問いに、主戦の南井克己騎手(現調教師)は「来年はもっと強い馬が出るので当面外国馬は勝てませんよ」とナリタブライアンを示唆したコメントが忘れられません。

「日本馬は世界水準を超えたのか」
私の見解では迷わず「No」です。凱旋門賞やブリーダーズカップ、その他主要レースを見る限り、どの現役馬を投入しても正直勝てるイメージは湧きませんでした。
地の利あってのジャパンカップ。恐らくこれが妥当な判断ではないかと今現在は思っています。
今年も残念ながら外国勢のチャンピオンホース出走は皆無で、例年の傾向通り日本馬で決着濃厚が妥当な線ではありますが、私の体に染み込んだ習慣からは外国馬を買ってしまうのではと心配です。
心とは裏腹のジャパンカップ、今年の結果や如何にです。

では予想に参ります。傾向データは専門誌やJRA系列で散々出ていると思いますから、私は人気傾向からの馬券セオリーを考察してみたいと思います。
過去20年分の人気からの傾向は優勝馬は9番人気以内、連対分布は12番人気以内となっています。
6番人気以下の優勝は2008年「スクリーンヒーロー(9番人気)」1回のみで、連対馬についても6番人気以下は6番人気1回、7番人気2回、12番人気1回と人気サイドでの決着が多いことを示唆しています。
平均単勝配当816.3円、平均馬連配当7097.3円で、過度な穴狙いは危険ですが紐荒れは十分期待出来る傾向にあります。
馬券セオリーとしては人気軸馬数頭から薄め流し程度でボーダー回収が現実的と云えそうです。

今年は「アーモンドアイ」が異例の単勝オッズ100円台となっていますが、過去単勝オッズ100円台の該当馬は5頭、結果は2006年「ディープインパクト(単勝130円)」、2000年「テイエムオペラオー(150円)」の2頭が優勝、2010年「ブエナビスタ(190円)」が2着(1着降着)、2003年「シンボリクリスエス(190円)」、2007年「メイショウサムソン(180円)」は3着となっており、着外無しの結果より、信頼度は高めとなっていますが、共通点は何れも古馬であったこと、既に国内チャンピオンホースであったことが挙げられます。
同馬が牝馬トリプルクラウンの実績を引っさげ、新たな歴史に名を刻むのか、非常に見応えのあるジャパンカップGⅠの結果や如何にです。

砂短(satan)の◎本命馬は「キセキ」。砂短指数3位、天皇賞GⅠでは評価を下げ無印といたしましたが、内容は負けて強しの見解です。
2000m戦では交わされましたが、より持久力が必要な東京2400m。前が引っ張り、より持久力が要求されるレースであれば同馬のポテンシャルが一番向いているとデータ上より判断しました。

※以下天皇賞GⅠ時の同馬に対する評価コメントです。
「キセキ」についてはそもそもの純粋な能力指数がピーク時でもこのメンバーのレベルには届いておらず、上昇傾向ではあるもののここは軽視し買い目からは除外いたします。

前走のデータより、今ひとつ足りないと思っていた能力データが補完され、能力指数は1流馬のポテンシャルを示してきました。
砂短指数からもベンチマークは問題なくクリアしていることから、同馬のパフォーマンスを発揮する可能性も高いと判断し、連軸推奨馬といたします。

砂短指数1位の「シュヴァルグラン」。データからは全て及第点で本来であれば本命◎にしてもおかしくないところではありますが、「劣化」の2文字がどうしても頭を過ぎります。
昨年のローテーション同様で叩き2走目、調子が上がり本来のパフォーマンスをといったところが青写真になりますが、前走の内容からそれを払拭するには至りません。
「サトノダイヤモンド」が復活を思わせた2018京都大賞典GⅡはレース内容、2着馬の能力を物差しにすれば、お世辞にもレベルの高いレースとは云い難く、7分程度の仕上がりであったとしても負け方が気になります。
砂短指数からはパフォーマンスを発揮する可能性は高いことが伺えますが、今年の能力指数からは昨年のピーク時には程遠く、入着クラスが妥当の判断です。
他の出走メンバー構成から、展開次第では台頭の可能性はありますので、連下の評価としておきます。

そして皆様も私も気になる「アーモンドアイ」。砂短指数は4位。勿論、難無くクリアの数値ですが、前走までの純粋な能力評価からすれば、完全な先物買いの部類に入ります。
成長曲線からは安定したラインを描いており、このままチャンピオンホースへと期待は膨らみますが、その評価をすべきレースがジャパンカップGⅠとは困ったものです。
オッズからは過剰人気の判断が妥当で、血統データからの後押しも期待出来ません。
経験したことのないペース、マーク、そして持久戦。超えなければならないハードルは高く、期待だけでは◎は打てません。1流馬であることは認めるものの、それは来年になってからの2000m未満のレースと考察し、連下の評価といたします。

その他では「スワーヴリチャード」「サンダリングブルー」が馬券圏内で、前述の通り「サトノダイヤモンド」は復活ではなく恵まれたの表現が妥当で、能力データからは、再度脆さを露呈すると判断し、推奨馬より除外いたします。
以上が実質5頭立てのレースと見た私の見解です。買い目につきましては上記を参考にしてみてください。

※参考データ 砂短(satan)指数

東京
11R ジャパンカップ(GⅠ)
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326 ⑨シュヴァルグラン
325 ③サトノダイヤモンド
303 ⑧キセキ
298 ①アーモンドアイ
231 ⑪スワーヴリチャード
216 ④サトノクラウン
143 ⑫カプリ
095 ⑥サンダリングブルー
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