■第15回福島牝馬ステークス(GⅢ)

本競走は、牝馬競走体系の整備により、2004年に4歳以上の牝馬限定・別定重量の重賞競走として創設され、福島競馬場・芝1800メートルを舞台に行われている(2011年は、東日本大震災の影響により新潟競馬場・芝1800メートルで開催)。春シーズンにおける古馬の女王決定戦として、2006年に「ヴィクトリアマイル」が創設されたことにより、本競走はヴィクトリアマイルの前哨戦に位置付けられ、2014年からは本競走の優勝馬にヴィクトリアマイルへの優先出走権が与えられている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第15回福島牝馬ステークス(GⅢ)

2011年新潟競馬場施行を除く、同コース、同距離施行の過去15年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。基本的には4番人気以内に連対分布は集まっていますが、7番人気、9番人気、15番人気にも優勝馬が出ていることから、人気馬の信頼度は低いレースといえそうです。平均単勝配当1210.8円、平均馬連配当6819.2円となっており、連対分布からすると意外にも大荒れとは云えず、人気馬の信頼度が低いことから、オッズが割れやすい傾向にあるのかも知れません。最高単勝配当は2016年15番人気の「マコトブリジャール」で5310円、最高馬連配当は2005年「メイショウオスカル」(1番人気)と「スターリーヘヴン」(14番人気)の組み合わせで17770円となっています。レース特性から無理に軸馬を絞らず、採算が合うようであれば、数頭選択からのボックス買いなどが本レースには有効かもしれません。


馬番からの傾向です。6番から10番の中枠に連対分布が偏っています。連対分布は比較的内よりになっているため、外枠は脚質によって多少の割引が必要かもしれません。



4角ポジション、脚質からの傾向です。コース特性同様、先行の連対率が抜けています。4角ポジションも10番手以内、先団より5馬身以内につけていないと基本的には、ほぼ届かないといえますが、2017年のように前半1000mが58秒台と前傾LAPになってみたり、2016年のように前半1000mが60.7秒と後傾LAPになってみたり、レース展開が例年ばらつきがあるため、ペースメーカーの傾向を分析した上で、取捨選択する必要があります。今年は人気になりそうな「カワキタエンカ」がエントリーしており、恐らく同馬がペースメーカーになると思われますが、他にも先手主張しそうな該当馬が2頭ほどいるため、極端な前傾LAPではないものの、前半1000m59秒程度ではないかとみており、詳しくは出走馬確定後にシュミレーションはいたしますが、恐らく2015年に似たレースになると考えています。逃げ馬には多少厳しい条件かもしれません。



前走クラスと着順からの傾向です。前走オープンクラスを1,2着からのローテーションに連対分布の偏りがあります。特に2着の該当馬に関しては、サンプル10頭の内、優勝4回、2着1回、3着1回と抜群の勝率、連対率、複勝率となっており、該当馬には特に注意が必要ですが、残念ながら今回の出走エントリーからは該当はなさそうです。また、GⅠレースからのローテーションもサンプルは少ないものの連対率は25%となっており、同様に注意が必要ですが、こちらも出走エントリーから該当はなさそうです。その他ではGⅡ、GⅢレースからのローテーションに連対分布は偏っていますが、特にGⅢレースはサンプル数105と該当が多く、また、前走入着、好走が条件でもないため、取捨選択には骨が折れそうです。GⅡレースについては連対実績は阪神牝馬ステークス(GⅡ)のみで、こちらも入着、好走が連対条件ではないため、GⅢレース同様に取捨選択には骨が折れそうです。オープン特別からの連対実績は2009年「アルコセニョーラ」が福島民報杯7着からの同レース2着のみで、同馬は福島巧者で、出走前年の福島記念(GⅢ)勝ちもあり、極端なコース巧者でもない限りは、オープン特別からのローテーションは即消しの材料で問題ありません。最後に下級条件クラスからの連対実績についてですが、1000万下条件出走からの連対実績もあり、また連対率も12.0%と軽視は禁物です。連対条件は1000万下条件戦2着以内、同コースでの連対実績があるか、クラシックレース、トライアルレースなどオープンクラス出走が最低条件で、それ以外は即消しで問題ありません。また、1600万下条件からの連対実績もありますが、こちらは連対実績1回と大幅な割引が必要です。唯一の連対は2016年「シャルール」で前走初音ステークス(1600万下条件/東京芝1800m)優勝から同レース2着の実績で、同馬は同コースの連対実績もあったため、コース実績も無く、また、前走着外の該当馬については即消しの判断で問題ありません。

砂短(satan)
砂短(satan)の最終考察結果、及び結論はこちらです。
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