■第66回阪神大賞典(GⅡ)

本競走は、1953年に4歳(現3歳)以上のハンデキャップ競走として創設された重賞競走で、創設当初は阪神競馬場・芝2000メートルで行われていた。1956年に負担重量が別定重量に変更され、距離は1957年に2200メートル、1965年に芝3100メートルに延長されたのち、1974年に芝3000メートルに変更され現在に至っている。
創設以来(1957~1960年を除く)、暮れの阪神開催を彩る名物レースとして親しまれてきたが、1987年より開催時期が春の1回阪神競馬に繰り上げられ、5歳(現4歳)以上の競走に変更されたことで、本競走は天皇賞(春)の前哨戦に位置付けられた。なお、2014年より本競走の1着馬に天皇賞(春)への優先出走権が与えられている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第66回阪神大賞典(GⅡ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。1番人気が12勝2着5回と驚異の連対率85.0%となっています。連対分布も7番人気以内と、人気サイドで決着するレースといえそうです。平均単勝配当533.0円、平均馬連配当1227.0円は、額面通り捉えて問題はなく、馬券予想を手広くするとトリガミになってしまう可能性が高いため、狙いを絞っていく必要があります。1番人気で連対を外した該当馬は3頭で2010年「メイショウベルーガ」が日経新春杯(GⅡ)優勝から同レース3着、2009年「オウケンブルースリ」がジャパンカップ(GⅠ)5着から同レース7着、2008年「ポップロック」が有馬記念(GⅠ)5着から同レース3着となっており、展開、馬場コンディション、臨戦過程についても、ある程度把握した上で、1番人気馬の取捨選択を行えば比較的予想し易いレースといえそうです。


馬齢からの傾向です。4歳馬の連対率が33.3%と抜けていますが、連対分布は8歳馬まで広がっているため、単に馬齢だけによるフィルターは厳禁といえます。2010年「トウカイトリック」(8歳)で優勝、2008年「アイポッパー」(8歳)が2着、2007年「アイポッパー」(7歳)が優勝と、実力馬の連対実績はあるため、近況を含めた分析、考察が必要です。



脚質、4角ポジションからの傾向です。逃げ、追い込みと極端な脚質は大幅な割引が必要です。4角ポジションを見て分かる通り、4角5番手以内にポジショニング出来る該当馬が連軸に相応しいといえそうです。2006年に「トウカイトリック」が逃げて2着の実績がありますが、3分9秒4、上がり3ハロン38.1と決して褒められたタイムではありません。この距離のレースとしては珍しく、前半1000mが60秒秒台と終始縦長、異例の前傾ラップで、完全なスタミナ勝負となったことが起因していると見ていますが、同馬も逃げたレースはこのレースが初となっており、ほぼマイノリティの事例として、扱って問題ないと思います。前述の通り、逃げ、追い込みの該当馬へは大幅な割引判断で問題ありません。



前走クラスと着順からの傾向です。優勝実績は重賞レース出走からのローテーション以外はありません。下級クラス優勝からの連対実績が2010年「ジャミール」、前走迎春S(1600万下条件/芝2500m)優勝からのローテーション1例のみで、同レースが昇級戦あった場合は割引が必要です。また、前走がオープン特別出走からのローテーションも優勝実績はなく、該当レースは全て万葉S(オープン/芝3000m)であり、2005年「アイポッパー」を最後に連対実績がないため、これも割引が必要な条件といえそうです。
前走が重賞レースの場合、着順は4着以内のケースに於いて、連対率が高い傾向にあり、前走が重賞レース優勝したケースの連対率は47.1%となっているため、前述のデータ分析結果と該当条件が重複する場合は、注目すべき該当馬と判断して問題なさそうです。「1番人気」「先行脚質」「馬齢4歳」「前走重賞レース優勝」のファクターを揃える該当馬があれば、逆らう理由はなさそうです。

上記より、砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
砂短(satan)
「アルバート」「クリンチャー」「サトノクロニクル」「トミケンスラーヴァ」「レインボーライン」の5頭です。

※以下補足
※「カレンミロティック」は2016年天皇賞(GⅠ)2着の実績がありますが、それ以降の連対実績はなく、近走の結果は馬齢による衰えと判断し、推奨馬より除外しております。
※「クリンチャー」は当該推奨条件全てに該当しており、見るまでも無く◎としております。鞍上、武豊騎手も大幅なプラスで不安要素も特に無く、1着固定の推奨馬とさせていただきます。
※「シホウ」はオープンクラスでは頭打ちの状況で、且つ3000m以上の連対実績も無いことから、ここでは足りないとみています。また、大逃げを打つ可能性はありますが、それでも足りないと判断し、推奨馬より除外しております。
※「ヤマカツライデン」は叩き2戦目で、恐らく同馬がペースを握ることになりそうです。しかしながら、3000mを超えるレースでの連対実績、及び重馬場での連対実績も無いことから、どんなペースで逃げても、どんな馬場コンディションで逃げても、ここでは厳しいと判断し、推奨馬より除外しております。

砂短(satan)
最終決断はこちらよりご覧ください。
※障害競走・地方開催の重賞は含みません
※予想結果(予想印)につきましては、最強競馬ブログランキング(※外部サイト)で掲載しております。

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