■第53回京都牝馬S(GⅢ)

1966年に4歳(現3歳)以上の牝馬限定・別定重量の重賞競走「京都牝馬特別」として創設され、創設当初は秋の京都開催において芝2000メートルで行われていたが、1968年に距離が芝1600メートル(外回り)に短縮された。1983年には開催時期が1月に繰り上げられ、出走資格も5歳(現4歳)以上に変更された。レース名は2001年に現在の名称「京都牝馬ステークス」に変更された。その後、牝馬重賞競走のローテーション整備の観点から、2016年に開催時期が4週繰り下げられ、距離も1400メートルに変更された。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第53回京都牝馬S(GⅢ)

現在の名称「京都牝馬ステークス」に変更された2001年から17年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。
但し、本レース分析の前提として、過去17年からの傾向分析も2016年より1400m戦へ変更されていることにより、ファクター毎の分布が大きく変わっている可能性があります。
近2年間とトータル期間との比較をしながら、分析して参ります。


人気からの傾向です。3番人気馬が不振な点は面白いデータです。優勝馬の分布も9番人気まで広がっており、また連対馬も15番人気まで及んでいることから別定戦とはいえ、的を絞りづらい傾向にあります。平均単勝配当794.7円、平均馬連配当7903.4円となっており、馬券予想の際は、人気馬を連軸に手広く流したほうが良いのかもしれません。1400m戦施行の直近2年間は優勝馬はいずれも1番人気、2着馬は6番人気、7番人気となっています。


斤量からの傾向です。別定戦ではありますが、55kg以下の連対実績が目立ちます。しかし、連対率からの傾向をみれば、55.5kg以上が高くなっており、直近2年間の実績は以下の通りとなっています。
53.5~55kgの場合 1- 2- 2-26(1着-2着-3着-着外) 連対率9.7%
55.5~57kgの場合 1- 0- 0- 2 (1着-2着-3着-着外) 連対率33.3%
連対馬の平均斤量54.1kgとなってはいるものの、実績馬の信頼度は高い傾向にあるため注意が必要です。


馬番からの傾向です。最内の1番と大外枠の連対実績がありません。また、9番も連対実績無しと鬼門となっていますが、該当馬番の平均人気は9.6になっているため、人気馬がたまたま入らなかっただけだと思われますが、あくまでも参考程度。迷ったときの選択肢で考えていただければと思います。直近2年間の連対実績は10番、14番、15番と比較的中から外寄りとなっています。


前走クラスと着順からの傾向です。下級クラスからのローテーションの場合、5着以下の連対実績はありません。また、昇級初戦の連対実績が高いこともわかります。直近2年間の2着馬はいずれも昇級戦であったことから、該当馬には特に注意が必要です。


前走レースからの傾向です。グレードレースより条件レースの連対実績が目立ちます。優勝馬はグレードレースからのローテーションに偏っていますが、2着馬はグレードレースから条件戦までと、広く分布しているため、特に条件戦からの参戦の場合は、レース名そのものにこだわる必要はなさそうです。王道は愛知杯GⅢ、京都金杯GⅢ、阪神牝馬SGⅡ、新春S1600万下になります。直近2年間は優勝馬がエリザベス女王杯GⅠ、ターコイズSGⅢ。2着馬が節分S1600万下、サンライズS1600万下となっています。

マイノリティな連対実績として、2015年「ゴールデンナンバー」が15番人気で連対したケースがありますが、前走除外の4ヶ月の休み明け、鉄砲実績も乏しく、勝ち馬は逃げ切りで、同馬は最後尾追走からの2着とレースを何度見ても、データ上からの説明は困難ですが、しいて挙げるなら、重馬場で上がり33.0のタイムより仕上がりと馬場適正ということになるのでしょうか。今回は1400m施行のため休み明け、且つ先手を主張しそうなスプリンターが複数出走しているため、ハイペースは免れないと思っています。後ろから構える有力馬がいれば、データ以上に有利に働くかもしれません。

上記より、砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
「ワンスインナムーン」「ソルヴェイグ」「サザナミ」「ミスパンテール」「デアレガード」「エンジェルフェイス」「エスティタート」の7頭です。


※以下補足
※「ソルヴェイグ」は京阪杯GⅢからの参戦も過去このレースからの連対実績はありません。また、適距離は1200mだと思いますが、フィリーズレビューGⅡや前々走のレースを見る限り、ここでも押し切る能力が十分にあると判断し、推奨馬としております。前走レースの距離が1200m戦からの優勝実績はありませんが、新たなローテーションの傾向として定着していく可能性もあり、注目の該当馬となります。
※「ミスエルテ」は春先はクラシック候補で人気をしていた競走馬になります。データ的にはローテーションも実績も該当馬として問題はないのですが、近況が思わしくなく、調教過程をみても先々月17日以来、今月7日から坂路3回、全て軽めとなっており、陣営の勝負度合いも薄いと判断し、推奨馬より除外しております。
※「ミスパンテール」は初距離も出走馬の中では1番勝負度合いが高いとみています。調教過程からも完全に賞金加算を狙っており、ローテーション、実績、斤量とデータ的にも全く問題ありません。休み明けで先手を主張しそうな競走馬も多く、ハイペースが見込まれることもプラスになると思われます。
※「タマモブリリアン」はオープン昇格5戦も全て着外と戦績は振るわず、1400m戦も新馬戦(3着)以来と距離実績もありません。迷ったときの鬼門9番を考慮し、除外対象とさせていただきます。

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※障害競走・地方開催の重賞は含みません
※予想結果(予想印)につきましては、最強競馬ブログランキング(※外部サイト)で掲載しております。

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