■第54回金鯱賞(GⅡ)

本競走は1965年に創設された重賞競走で、第1回は4歳(現3歳)以上・別定重量の条件で中京競馬場の砂馬場1800メートルを舞台に11月に行われた。翌1966年からハンデキャップ競走に変更のうえ夏の開催に移行されたが、1969年に開催時期を3月に繰り上げられた。1971年から新設された中京競馬場の芝コース・1800メートルに舞台が変更されるとともに、開催時期を夏季に移設。その後、1984年のグレード制の導入によりGⅢに格付けされたが、1996年にGⅡに格上げされるとともに、負担重量が別定に、距離が2000メートルに変更された。また、開催時期は2012年に暮れの開催に変更となったが、2017年に大阪杯がGⅠに格上げされたことに伴い、本競走はその前哨戦として3月の開催に移設された。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第54回金鯱賞(GⅡ)

昨年の大阪杯(GⅠ)格上げ、開催時期が3月の移設に伴い、臨戦過程やローテーションなど、データ信用度に不透明な部分はありますが、同コース、同距離施行の過去20年分のデータ(京都競馬場施行は除く)より以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。1番人気の勝率が38.9%、連対率61.1%と高い信頼度となっています。平均着順も3.4と、ほぼ大崩はないとみて問題ありません。
連対の分布もほぼ上位人気に固まっており、平均単勝配当501.7円、平均馬連配当2998.9円と大荒れはほとんど無いことを裏付けています。馬連配当5000円以上のケースとしては、2008年「エイシンデュピティ」(2番人気)と「マンハッタンスカイ」(11番人気)の組み合わせで馬連6890円の他、2012年「オーシャンブルー」(6番人気)と「ダイワマッジョーレ」(8番人気)の組み合わせで馬連9370円、2016年「ヤマカツエース」(4番人気)と「パドルウィール」(9番人気)の組み合わせで馬連9250円の3例で、人気馬の信頼度が高いことを窺わせています。人気馬の連対傾向については他のデータ分析にて探ってみたいと思いますが、馬券のセオリーとしては、採算が取れるのであれば、上位人気馬のボックス買いが、良い方法かもしれません。


馬齢からの傾向です。4歳馬の勝率、連対率共に抜けており、最近の傾向は更に強まる方向になっています。平均人気5.9に対して、平均着順は5.7となっているため、人気分くらいは走ってくれるとみていいと思います。また、高配当演出のきっかけとなった、2008年「マンハッタンスカイ」(11番人気)、2012年「オーシャンブルー」(6番人気)、2016年「ヤマカツエース」(4番人気)も4歳馬であったことは、穴党のユーザー様には見逃せないデータとなっています。


脚質からの傾向です。直線の長い左回りの中京コースですが、逃げ馬の連対率が33.3.%と高くなっています。同コースの2000m戦は、スタート地点がホームストレッチ半ばの上り坂からで、向正面の半ばにかけて緩やかな上り勾配となるため、前半1000メートルはほぼ上り坂を走る、非常にタフな構造です。脚質と併せ、2000m以上を走れるだけのスタミナについても考慮する必要がありそうです。



前走出走クラスと着順からの傾向です。優勝実績は最低でもオープンクラス出走が条件となっています。1600万下条件出走組みからは、2着2回の連対実績のみとなりますが、連対率は13.8%と軽視は禁物です。2016年「パドルウィール」(9番人気)が前走の八坂S(1600万下条件)4着からの出走、同レース2着の実績は、3走前の同コース、同距離のシンガポールS(1000万下条件)で1分58秒4、終始2番手より抜け出し、2着馬に0.7秒差をつけた強いレースで、オープンクラスでも通用しそうな実績がありながら軽視された結果にもなります。2012年「ダイワマッジョーレ」(8番人気)のような上り調子、且つ左回り巧者のような連対例もあるため、コース実績や左周りの実績にも注意が必要かもしれません。また出走実績は少ないものの、前走が地方、海外レース出走からの連対実績はないことを付け加えておきます。

大阪杯(GⅠ)のステップレースと位置づけされたことから、過去レースデータの信用度が不透明な点と、分析結果からの判断が非常に難しくなってはいますが、コース実績や配当傾向を中心に理論考察を行うことで、的中へアプローチを探って参りたいと思っています。吉と出るか凶と出るかは03月11日のレース結果を以っての判断にはなりますが、是非、当データを参考にしていただければと存じます。

上記より、砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
砂短(satan)
「ヤマカツエース」「メートルダール」「ブレスジャーニー」「サトノノブレス」「サトノダイヤモンド」「デニムアンドルビー」「スワーヴリチャード」の7頭です。

※以下補足
※「ブレスジャーニー」は元々期待の資質馬で、遅れてきたヒーロー感はありますが、正直、信頼に値するほどの実績はありません。左回りの条件を狙って、同レースを選択した可能性は高いですが、1800mを超えるレースでの連対実績はないため、タフな同コースに対応出来るスタミナには疑問符があります。恐らく人気の一角にはなる可能性もあり、馬券的妙味も薄くなると思われますが、未知数の部分が多いため、念のため推奨馬とさせていただきます。
※「サトノノブレス」「サトノダイヤモンド」はどちらも実績十分で前者はコース巧者、後者は間違いなくチャンピオンホースの実績となっており、臨戦過程を除けば、疑いもなく有力馬となるのですが、ローテーション(海外レース帰国初戦)からの連対実績がないことが非常に気になります。実績から、あっさり勝たれても不思議はないため、両馬とも推奨馬とさせていただきますが、内心は危険な推奨馬とも思っているため、2頭共にランキング対策用推奨馬として捉えていただいて結構です。
※「ダッシングブレイズ」は前走久々を叩いての2戦目。上積みも十分と思われますが、戦績をみると勝ち鞍は全て1800m以下、レース自体はマイルが安定しており、中京芝2000mのタフなコースでは、いつもの末足が不発になる可能性が高いとみています。鞍上の北村騎手もマイナス要素が大きいと判断し、推奨馬より除外しております。
※「デニムアンドルビー」は実績は十分もGⅠレースはイマイチ勝ち切れないレースが続いており、近走は連対率も大幅に低下しています。しかしながら2016年の同レースで上がり3ハロン32.8の実績(0.5秒差の8着)もあり、順調度をみれば、今回の方が格段に良いのと、バルジュー騎手もプラス要素と判断し、推奨馬とさせていただきます。
※「アクションスター」は2014年の逆瀬川S(1600万円下条件)優勝以来、4年近くも連対実績がありません。オープンでは完全な頭打ちの状態で、今回も厳しいと判断し、推奨馬より除外しております。

砂短(satan)
最終決断はこちらよりご覧ください。
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※障害競走・地方開催の重賞は含みません
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