■第13回ヴィクトリアマイル(GⅠ)

 

従来、優秀な牝馬は早期に引退させて生産界へ戻すべきと考えられていたが、1996年にエリザベス女王杯が古馬に開放され、牝馬重賞競走の増設およびローテーションの整備により、牝馬の競走馬としての価値を高めるとともに、競馬番組の充実が図られてきた。
そして、2006年の番組改定で、春季に4歳以上の牝馬の目標となるGⅠ競走として「ヴィクトリアマイル」が新設された。東京競馬場・芝1600メートルを舞台に、4歳以上の牝馬限定・定量の条件で行われており、“春の女王決定戦”に位置付けられている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第13回ヴィクトリアマイル(GⅠ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。優勝馬、連対分布共に12番人気まで広がっており、波乱含みのレース傾向といえそうです。1番人気の連対率は50%と比較的信頼度は高めですが、2番人気以降は8.3%~25.0%で分布しており、11番人気、12番人気の連対率が25.0%で2番人気以降で最も高い数値となっています。平均単勝配当1406.7円、平均馬連配当12210.8円で、額面通り捉えて問題ない結果も出ており、上位人気馬が全く連に絡まないレースも散見されることから、1番人気以外の上位人気への過度な信頼は禁物で、馬券セオリーとしては1番人気から下位人気への数点流し、採算が合うようであれば、もう1軸を加えた2軸流しが的中へのアプローチで、積極的に穴狙いを行うべきレースといえそうです。


馬齢からの傾向です。サンプル数103と最も多い4歳馬ですが、連対率も15.5%と抜けています。8歳馬以上のサンプルは1しかないため、信頼度は低く、即消し判断の必要はありませんが、多少の割引は必要かもしれません。データからは6歳馬のみ割引としておきます。




脚質、4角ポジションからの傾向です。中団より前目で競馬をする該当馬に連対率の偏りがあります。追込脚質は連対率1.6%とサンプル64に対し、殆ど連対実績がありません。上がり3F地点の先頭との着差をみても分かる通り、1秒以上、5,6馬身以上後方からの競馬になるとほとんどど届いていません。過去、上がり3F地点で1.5秒差を差しきった実績は2010年「ブエナビスタ」、2011年「アパパネ」、2016年「ストレイトガール」の3頭で、GⅠでの実績十分なクラスでないと出来ない芸当ともいえます。ここではGⅠ実績の無い追込脚質のみ、即消しとしておきます。



前走クラス、着順からの傾向です。下級クラスをステップとしたローテーション該当馬の連対実績はありません。今回の出走エントリーからは1頭該当がありますが、即消しで問題ありません。オープンクラスをステップとしたローテーションについては、前走2着、4着の連対率が若干高い傾向にありますが、ステップとするレースに偏りはあるものの、規則性が希薄なため、1次的なフィルタリングに利用するのは危険です。オープンクラスについては前走2桁着順のみ割引として結論付けておきます。

砂短(satan)
砂短(satan)の最終考察結果、及び結論はこちらです。
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