■第40回新潟大賞典(GⅢ)

1967年から1977年まで福島競馬場で行われていた「福島大賞典」が、1978年の福島競馬場の馬場改修工事に伴い、新潟競馬場で新潟ステークス(第12回福島大賞典)として行われたのを機に廃止され、翌1979年5月に新潟競馬場・芝2000メートル(外回り)を舞台とした5歳(現4歳)以上のハンデキャップ競走「新潟大賞典」が創設された。
1984年のグレード制導入に伴いGⅢに格付けのうえ、距離が2200メートルに延長されたが、1996年に再び2000メートルに戻された。また、2001年夏に新潟競馬場のスタンド・馬場改修工事(右回りから左回りに変更)が完成し、本競走は2002年から左回りの芝2000メートル(外回り)に舞台を替えて行われている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第40回新潟大賞典(GⅢ)

新潟競馬場のスタンド・馬場改修後の2002年から、同コース、同距離施行の過去16年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。優勝馬は6番人気以内に集中していますが、連対分布は最下位の16番人気まで広がっており、このローカル開催重賞レースらしく波乱要素が十分に伺えます。しかし、平均単勝配当795.6円、平均馬連配当8553.8円で、過去16年間全てで、5番人気以内の連対があることから、想像していたほど大荒れ模様ではなさそうです。馬券セオリーとしては、5番人気以内からの該当馬数頭と、その他人気から該当馬数頭をピックアップ、5、6頭ボックス買いが、効率良さそうな的中へのアプローチといえそうです。


負担重量からの傾向です。ハンデ戦ではありますが、53キロ以下の軽量ハンデで連対実績はありません。57.5kg以上の重量ハンデはサンプル19と少ないものの、連対率15.8%と悪くはありません。傾向からは優勝馬は55.5kgから57kg、連対分布は53.5kgから59kg、2003年「ダンツフレーム」は59kgで連対実績もあることから、重量ハンデの該当馬に割引無し、53kg以下の軽量ハンデ該当馬は即消しとしておきます。




脚質、4角ポジションからの傾向です。逃げ脚質、4角先頭での連対実績はありません。4角13番手以下からの極端な追込み実績もありますが、基本的には差し脚質有利で、残り600m地点、同コースであれば直線距離は658.7mのため直線に入っても1秒から1.2秒差、つまり5,6馬身圏内であれば十分に捲れるレースといえます。今回のエントリーからは恐らく「マイスタイル」あたりが逃げることになると思われますが、東京優駿(ダービー/GⅠ)を逃げて4着の実績から人気の一角になるのではと考えると、この時点でおいしいデータなのかもしれません。
同馬は、前走の福島民報杯(オープン)では逃げた「アダムバローズ」の2ハロン目を10.6秒、3ハロン目を11.1の前半3ハロン33.6秒とハイペースに巻き込まれた形となりますが、楽に追走していたように、ここまで早くはならないものの、1000m59秒台前半くらいのペースで逃げると予測しています。ただし、同馬の取捨選択を決める分析、考察欄ではないため、ここでは逃げ脚質のみ大幅割引と判断しておきます。



前走クラスと着順からの傾向です。前走オープンクラスのレースを5着以内に連対分布の偏りがあります。中でもオープン特別組が勝率、連対率共に抜けています。過去10年の連対実績に限っていえば、福島民報杯(オープン)、大阪ハンブルクカップ(オープン)、大阪城ステークス(オープン)、白富士ステークス(オープン)、オーストラリアトロフィ(オープン)からのローテーションに限られ、前走オープン特別レース3着以下の同レースに於ける連対実績はありません。
※参考データ 過去10年以上遡ると、2002年「ビッグゴールド」はメトロポリタンステークス(オープン)を5着から、2005年「カンファーベスト」はエイプリルステークス(オープン)6着から同レース2着の実績はあります。
その他オープンクラスをステップとしたローテーションの傾向としては、GⅠレース組の連対率が50%と目立ちますが、サンプル数は少なく、該当レースもフェブラリーステークス(GⅠ)、天皇賞(春)(GⅠ)と判断が難しいため、ここでの考察結果は無いものとします。今回の出走エントリーからは「ステファノフ」が香港カップ(海外GⅠ)をステップレースとしていますが、前例がないため、出走の際はこのファクターでのデータ上の増減は無しとしておきます。
GⅡ、GⅢ組からはサンプル数は豊富にありますが、着順、特定レースの偏りは顕著にみられないため、このクラスからのローテーション該当馬への無理なフィルターは連対馬を消してしまう可能性が高いと判断し、海外GⅠ組同様にデータ上の優劣は無しとしておきます。
最後に下級クラス出走組については、連対実績は1600万下条件戦のみで、優勝が絶対条件となりますが、前走1000万下条件戦以下の出走、または前走2着以下であった該当馬は即消しとしておきます。

砂短(satan)
砂短(satan)の最終考察結果、及び結論はこちらです。
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