■第62回阪急杯(GⅢ)

1957年に従来行われていた「阪神記念」を廃止し、新たに4歳(現3歳)以上のハンデキャップ競走として創設された「宝塚杯」が本競走の前身である。創設当初は6月に阪神競馬場・芝2200メートルで行われていたが、1960年に現在の名称「阪急杯」に改称され、距離が芝1800メートルに短縮された。
幾度かの距離変更、開催場・開催時期の変更を経た後、1996年に短距離重賞路線が整備されて高松宮杯(現高松宮記念)が芝1200メートルのGⅠに昇格したことに伴い、本競走も芝1200メートルに変更された。その後、2000年に高松宮記念が3月下旬に繰り上げられたため、本競走も現行の1回阪神開催の開幕週に移設され、負担重量が別定に変更となった。さらに、2006年に距離が1400メートルに変更された。また、2014年から本競走の優勝馬に対して高松宮記念の優先出走権が与えられている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第62回阪急杯(GⅢ)

同コース、同距離施行2006年以降のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。また、2014年から優勝馬へ高松宮記念の優先出走権が与えられているため、2014年以降のデータも比較して考察を行って参ります。


人気からの傾向です。連対実績は、ほぼ4番人気以内に分布しており、4番人気馬の連対率が50%と非常に高くなっておりますが、平均着順は5.9と連対か惨敗かと結果がはっきりしています。4番人気馬は2014年以降の優勝実績はないものの、3連対、連対率75%と驚異的な数値となっています。平均単勝配当972.3円、平均馬連配当4784.2円となっていますが、昨年の「トーキングドラム」、2009年の「ビービーガルダン」が7番人気で、2006年の「ブルーショットガン」は11番人気で優勝したほか、2014年「サンカルロ」が8番人気で2着馬が人気薄の連対傾向もありますが、基本は4番人気以内に分布する固いレースといえます。


馬番からの傾向です。基本的に内枠に分布していますが、13番が2勝2着2回、連対率36.4%とラッキーな番号となっています。前半が早くなる短距離戦でもあるため、ロスのない内枠が有利に働いていると思われますが、馬番による大幅な割引材料にはならないと考えています。参考程度のファクターで問題ありません。


脚質からの傾向です。先行、差しに分布が偏っていますが、レース自体、良馬場で1分19秒台から22秒台まで展開に幅があるため、読みづらいファクターで、展開考察と脚質傾向には注意が必要です。また、展開考察が外れた場合は、お門違いの酷い結果になることもあるため、ある程度の割切りと覚悟が必要です。


単勝オッズからの傾向です。人気では4番人気馬の連対率が高いと示しましたが、単勝オッズは4.0から6.9の幅で、連対率が高くなる傾向にあります。人気との組み合わせで、4番人気、且つ4.0から6.9倍の単勝オッズの該当があれば、単勝馬券を投じてみるのも面白いかもしれません。過去実績からの理論値は50%、400%以上の回収率は妙味十分と思いますが如何でしょうか。


前走クラスと着順からの傾向です。GⅢのレースですが、下級クラスからの参戦は分が悪いです。最低勝利からの臨戦過程は必須といえそうです。また、ほとんどの連対実績馬の前走はGⅢ、GⅡレースとなっており、GⅠレースからの連対実績はありません。該当馬には注意が必要です。


前走レースからの傾向です。阪神CGⅡを筆頭に、スプリント戦、マイル戦を中心にグレードレースからのステップが王道となっています。2014年以降も同様の傾向となっており、阪神CGⅡからの参戦馬には注意が必要です。

今回は、持ちタイムが1分7秒台の先行型スプリンターも出走しており、ペースが緩くなることは考えにくいです。恐らく昨年の阪神CGⅡ並みの勝ちタイムも予想され、ハイペースは間違いなく、逃げ馬には厳しい展開だと思われます。脚質、持ちタイムには更なる注意が必要です。

上記より、砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
「シュウジ」「ミッキーラブソング」「ムーンクレスト」「ヒルノデイバロー」「ディバインコード」「カラクレナイ」「モズアスコット」の7頭です。


江戸ちゃん
補足も読んでね!意外と重要なことが書いてあるよヾ(~∇~;) コレコレ
※障害競走・地方開催の重賞は含みません
※予想結果(予想印)につきましては、最強競馬ブログランキング(※外部サイト)で掲載になります。

※以下補足
※「ニシノラッシュ」は準オープン優勝からのローテーションで、一応データ上の基準はクリアしてるものの、勝ちタイムが1分23秒では、ここでは勝負にならず、前走は展開に恵まれたことが大きな勝因であり、ここでは足りないと判断、推奨馬より除外しております。
※「シュウジ」は前走のオープン特別を大敗。データ上、前走大敗後の連対馬は全て重賞からのローテーションとなっており、オープン特別大敗の同馬には大幅な割引が必要ですが、陣営は連日坂路で時計を出しており、状況は巻き返しの本気モードが漂うため、今回は推奨馬としております。
※「ペイシャフェリシタ」はオープン特別2着からのローテーション。今までにない新しいローテーションも、出走レースはタイム的にも実質準オープンクラスと判断し、推奨馬より除外しております。
※「レッドファルクス」は実績十分も連対実績の無いマイルチャンピオンシップGⅠからのローテーション。また、デムーロ騎手からの乗り替わりを考慮すると、中山記念のペルシアンナイトと天秤に架けた確実な二番手騎手。一叩きの意味合いと、勝負度合いも低いとみて、今回は推奨馬より除外しております。
※「ユキノアイオロス」はローテーション的には問題はないのですが、1400m戦、オープンレースでの実績が乏しく、ここでは能力不足と判断し推奨馬より除外しております。
※「ダイアナヘイロー」は戦績からみても分かる通り、完全なスプリンター。福島調教師勇退レースの思惑が濃厚ですが、武豊騎手を以ってしても勝負けまでは厳しいと判断し、推奨馬より除外しております。
※「モーニン」は前走初芝の阪神CGⅡを6着と好走も、やはりダートが主戦場であるこには違いなく、GⅠ馬の底力に敬意は払うものの、これ以上のタイム短縮は困難、勝ち負けまでは厳しいとみて、推奨馬より除外しております。
※「アポロノシンザン」は恐らく今回も逃げることになると思いますが、前走のタイムが1分20秒4、同コースを勝った山陽特別1000万下の勝ちタイムが1分20秒5。成長力、持ちタイムよりこのクラスでの逃げ切りは厳しいと判断し、推奨馬より除外しております。


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