■第53回クイーンカップ(GⅢ)

1966年に創設された4歳(現3歳)牝馬限定・別定の重賞競走で、第1回は4月に中山競馬場・芝1800メートルで行われた。その後、幾度か開催場・距離の変更を経て、1981年以降は東京競馬場・芝1600メートルで行われており、開催時期は1998年から2月の中~下旬に定着している。本競走は、牝馬クラシック(桜花賞・オークス)へと続く3歳牝馬重賞路線の一つに位置付けられている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第53回クイーンカップ(GⅢ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。優勝馬は上位人気に偏っており、1番人気の連対率は55%と信頼度は高めです。但し、連対馬は11番人気まで分布していることから連勝式は連下を手広くカバーすることが有効ですが、平均単勝配当982.5円、平均馬連配当3613.0円の結果からも、過剰に手広くすると回収率に大きく影響するため注意が必要です。


脚質からの傾向です。連対実績は先行馬に偏っていますが、レースデータを細かくみると後半のラップが早くなる傾向があり、終いのしっかりした先行馬に注意が必要です。東京コースの出走経験があれば指標にしてみるのも良いかもしれません。


前走クラスと着順からの傾向です。オープンクラスからは10着以下の大敗した該当馬の連対実績はありません。下級条件からの出走の場合は最低限連対していることが条件といえそうです。


出走キャリアからの傾向です。キャリア2戦から5戦までの連対実績が高いです。キャリア1戦、もしくは7戦以上は割引が必要ですが、キャリア1戦(新馬勝ち)からの連対実績は人気薄になる傾向もあり、単勝平均が6120円と馬券的妙味は抜群です。
2000年「フューチャーサンデー」が新馬戦勝利から同レース優勝も、新馬戦が牝馬限定戦、ダート1800mであったことから買いづらいデータではありますが、穴党のユーザー様には、特にキャリア1戦の該当馬には注目したい点となっています。


前走レースからの傾向です。菜の花賞(2歳オープン/芝1200m)からのローテーションが勝率、連対率ともに抜けていますが、現行は500万下/1200m戦に変わっているため、実際の連対率は15.4%と、オープン戦施行時のデータと比べ、信頼度は半分程度に落ちています。王道は阪神ジュベナイル(GⅠ)、フェアリーS(GⅢ)の本レース同距離(1600m戦)になりますが、前走の出走距離が1800m戦が15.4%、2000m戦が30.8%の連対率となっており、1600m(14.0%)を上回っている点は注目したいデータです。

上記より、砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
「ナラトゥリス」「フィニフティ」「テトラドラクマ」「マウレア」「レッドベルローズ」「ツヅミモン」「オハナ」の7頭です。


※以下補足
※「ナラトゥリス」は過去のデータに於いて、このローテーションからの連対実績はないのですが、同条件のコース経験と、毎レースの上がりが非常にしっかりしている点より、本レース向きと判断し推奨馬としております。
※「ハトホル」は前走のフェアリーS(GⅢ)4着の実績はありますが、展開が向いたのが大きな要因であり、実力的には、まだ条件馬であると判断し推奨馬より除外しております。
※「アトムアストレア」は新馬・牝を楽勝と資質はあると見ています。また2000年の「フューチャーサンデー」同様にダート1800m戦と重なる条件があるのですが、兄弟や母系からダート適正が非常に高く、芝レースは不向きとみて推奨馬より除外しております。
※「ソシアルクラブ」はキングカメハメハ×ブエナビスタで東京コースが向きそうな感じもしますが、前走の阪神ジュベナイル(GⅠ)や新馬戦の結果を見る限り、後方からの競馬の割りに決め手に欠ける印象があるため、今回は推奨馬より除外しております。
※「アルーシャ」はサンデーレーシング、ディープ産駒、ルメール騎手騎乗と連対率100%から、いかにも人気になる材料が揃っていますが、中間の乗り込みも藤沢厩舎らしく余裕残しの仕上げであることもあり、資質だけでは厳しいと判断し、推奨馬より除外しております。
※「モデレイト」は大崩れしない魅力はありますが、1400m戦からのローテーション、終いの時計が不安定な傾向にあるため、東京コースは向かないと判断し、推奨馬より除外しております。

※障害競走・地方開催の重賞は含みません
※予想結果(予想印)につきましては、最強競馬ブログランキング(※外部サイト)で掲載しております。

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