■第92回中山記念(GⅡ)

1936年に中山競馬場・芝3200メートルのハンデキャップ競走として創設された。創設当初は春と秋の年2回行われていたが、1952年から秋の開催のみとなった。その後、度重なる距離や条件、開催時期の変更を経て、現在は2月下旬から3月上旬に芝1800メートルで行われている。
本競走は上半期のビッグレースを目標とする実績馬と、力を付けてきた上がり馬とが激突する伝統のレースとして定着している。近年は、本競走のあとに3月末のドバイ国際競走、4月末の香港・クイーンエリザベスⅡ世カップといった海外のレースに臨む馬も見られるようになった。また、2017年に大阪杯がGⅠに昇格したことにより、本競走はその前哨戦に位置付けられた。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第92回中山記念(GⅡ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。1番人気7勝、2番人気4勝、3番人気3勝からも分かる通り、人気馬の信頼度は高いレースとなっています。
直近10年間に至っては3番人気以内の優勝馬が9頭と信頼度は更に高まっています。マイノリティは2002年の「トウカイポイント」が8番人気で、2010年に「トーセンクラウン」が13番人気で優勝しています。また、2010年は2着馬も12番人気の「テイエムアンコール」で馬番連勝式の払戻しが18080円の大波乱となっていますが、要因は不良馬場と、この時の1番人気馬が条件戦を勝ち上がったばかりの「キングストリート」であったことから、GⅠ馬不在、GⅢクラスの出走馬が多く、主役不在の波乱要素を多く含んだケースであったことに起因すると思われます。平均単勝配当 781.0円 、平均馬連配当3624.5円 からも過度な穴狙いは危険であり、人気馬同士の組み合わせで収益が上がらない場合は、見送るのも選択肢のひとつだと思います。



脚質からの傾向です。4角ポジション傾向と併せて分析します。分布をみても分かる通り、逃げ、先行馬が圧倒的に有利です。中山の芝1800mは逃げ切りも多くみられる先行有利のコースで、昨日02月24日の富里特別1000万下条件も同コースで5着以内の入線馬全てが道中、4角ポジションに於いて5番手以内という結果も出ています。もちろんクラスや出走馬のレベルも異なるため単純比較は出来ませんが、傾向として押さえておいて損はないでしょう。


前走の出走クラスと着順からの傾向です。下級クラスからの昇級初戦はここでは通用しない傾向にあります。既にオープンクラスで出走していた場合でも、少なくとも4着以内の戦績でないと優勝は厳しいかもしれません。前走5着以下で、連対実績のあるパターンのほとんどは、GⅠレースからのローテーションで、過去10年のGⅠレース以外、前走5着以下からの連対実績は2015年の「ロゴタイプ」、2012年の「シルポート」、2010年「トーセンクラウン」「テイエムアンコール」、2009年「ドリームジャーニー」、2008年「エイシンドーバー」の6頭になります。2010年のレースについては前述の通り度外視で問題ありませんが、その他については後ほど補足解説いたします。


前走出走レースからの傾向です。GⅠレースからGⅢレースまで幅広い分布にはなりますが、前述の通り、前走がGⅠレース以外のケースに於ける着順結果には注意が必要です。
クラシックレース、マイルチャンピオンシップから有馬記念などレースの距離自体にも幅がありますが、このレースに限っては問題にはならないようです。また、仮に上記以外のGⅠからのローテーションで該当馬があった場合でも、割引の必要は全くありません。レースグレードのみ注意していただき、レース名については参考程度で問題ないと思います。

2015年の「ロゴタイプ」は根岸S8着からのローテーションで同レース2着の連対実績がありますが、同馬は皐月賞(中山芝2000m)優勝とGⅠ馬であり、前年の同レースも3着、中山金杯も2着と中山芝コースの実績が抜けており、似たようなパターンで、2006年「バランスオブゲーム」が根岸S11着から優勝のケースもあり、これはプラス12キロでの出走経緯から判断すると調教代わりの一叩きと考えるのが妥当で、それまでの実績と前走の出走経緯について注意すれば、2例共にそれほど難しくはない判断であったと思われます。両馬共に道中は1,2番手、4角先頭であったことも大きな要因でしょう。2007年の「ローエングリン」のケース同様に、2012年の「シルポート」についても、徹底した逃げで、連対したケースであったことも付け加えておきます。
2009年「ドリームジャーニー」、2008年「エイシンドーバー」については、共に前走のGⅡ、GⅢを大敗後、同レース2着となっていますが、同馬共にGⅠ、GⅡの優勝実績が既にあったことを考慮すれば、結果は妥当であったと思われます。但し、両馬共に2着のため、あくまでも連下に付け加えるための、ひとつの判断要素として捉える必要があります。

上記より、砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
「サクラアンプルール」「ヴィブロス」「ペルシアンナイト」「ウインブライト」「マイネルハニー」「マルターズアポジー」「アエロリット」の7頭です。


砂短(satan)
補足は意外と重要なことが書いてあります。
※障害競走・地方開催の重賞は含みません
※予想結果(予想印)につきましては、最強競馬ブログランキング(※外部サイト)で掲載になります。
※以下補足
※「ディサイファ」は前走までのローテーション、GⅡ勝ちの実績等、データ上に問題はないのですが、近走の実績や馬齢的な問題から頭打ちと判断し、推奨馬より除外しております。個人的には小島太調教師に花を持たせたいところではありますが、こればかりは仕方ありません。
※「ショウナンバッハ」は前走のAJCCGⅡを6着からのローテーションで、これといってデータ上の欠落はないのですが、ここ2年間の連対実績が皆無であり、陣営も乗り方やブリンカー着用など試行錯誤をしているも、いまいち結果が出ていません。「キタサンブラック」の兄にあたる同馬ですが、戸崎騎手が思い切った逃げでも選択しない限り連対は厳しいと判断し、推奨馬より除外しております。

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