■第55回弥生賞(GⅡ)

本競走は、1964年に創設された4歳(現3歳)馬限定の重賞競走で、創設当初は中山競馬場・芝1600メートルで行われていた。その後、幾度かの距離・コース等条件の変更を経て、1984年からは皐月賞と同じ舞台である中山競馬場・芝2000メートルで行われている。これにより本競走は、皐月賞に直結する重要な前哨戦に位置付けられた。また、現在は皐月賞トライアルとして、1~3着馬に皐月賞の優先出走権が与えられている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第55回弥生賞(GⅡ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。1番人気の連対率が65%、2番人気の連対率が50%、1,2番人気合わせて17回の優勝と圧倒的に人気馬優位な傾向となっています。しかし、2着馬に注目すると3番人気から10番人気にかけて分布しており、紐が狂うケースもあるため各馬のデータ分析をしっかり行う必要がありそうです。平均単勝配当553.0円、平均馬連配当4662.1円となっていますが、2012年の「コスモオオゾラ」が9番人気で優勝、2013年の「ミヤジタイガ」が10番人気、昨年の「マイスタイル」が8番人気で2着と高配当を演出したケースを除けば極端に荒れるレースではなさそうです。1,2人気の組み合わせは5回ありますが、うち1番人気馬が優勝したのは「アグネスタキオン」「ヴィクトワールピサ」の2頭で、いずれも皐月賞を制しています。今回の結果次第では皐月賞の予想も楽になるのかもしれません。



脚質、及び4角ポジションからの傾向です。先週の中山記念GⅡと同様に先行有利なレース傾向にありますが、2000mに変わり、逃げ馬ではなく4,5番手から先団をみながら競馬の出来る、器用に立ち回れるタイプに利があります。


単勝オッズからの傾向です。1.4倍以下は逆らわず、4.0倍~4.9倍の連対率は50%と人気の割には高い数値となっていますので、実績問わず連下に置いても良いのかもしれません。このレースを「見」にするのであれば、このデータで複勝だけでも買ってみては如何でしょうか。


前走クラスと着順からの傾向です。前走オープンクラスで1着のケースが圧倒的に有利です。1番人気馬に限って云えば、8勝2着2回と連対率も66.7%となっており、信頼度は高くなる傾向にあります。面白いデータとしては4番人気以下で、且つ前走がオープンクラスで4着のケースで連対率18.8%、下級クラス優勝からのケースでは16.7%と少し抜けた傾向となっています。上位人気馬へのオッズが顕著に偏るようであれば、馬券的妙味はこちらにあるのかもしれません。


前走レースからの傾向です。クラシックレースのトライアルらしく、王道ともいえるローテーションがほとんどです。過去10年の傾向としては若駒Sからのローテーションが2勝2着2回と連対率75%と抜群です。東京スポーツ杯GⅢからは2015年に「サトノクラウン」が優勝から同レースも連勝し、優勝していますが、それまでは1999年の「ジョウテンブレーヴ」、2007年の「フサイチアソート」が同様のローテーション(東京スポーツ杯GⅢ優勝)で挑み、全て着外になっています。昨年よりホープフルSがGⅠ格上げになったこともあり、ここへのステップがどのように変わるのかも注目しているレースでもありますが、2013年の後の菊花賞馬「エピファネイア」のようにラジオNIKKEIGⅢまで3連勝、断然の1番人気でも4着に敗れていることから、この時期の3歳馬の実績を全て鵜呑みにするのは危険なことも分かります。あくまでも試金石は同レースであり、この結果がクラシックレースを占う上でも重要なファクターであることには違いありませんが、毎年●強対決などと賑わい、レース後に白黒ついた後は、意外と淡白なのも特長であるため、冷静な目で考察を行うことが1番重要だと云えます。

上記より、砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
砂短(satan)
「オブセッション」「ジャンダルム」「ワグネリアン」「ヘヴィタンク」「トラストケンシン」「サンリヴァル」の6頭です。
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※以下補足
※「リビーリング」は前走のセントポーリア賞2着からのローテーションとなります。過去下級クラス2着からの連対実績は2011年「プレイ」がありますが、京成杯GⅢ、ホープフルSと同コースでの出走実績、及び入賞実績が既にあり、同馬とは臨戦過程が大きくことなるため、ここでは連下でも厳しいと判断し、推奨馬より除外しております。
※「ヘヴィタンク」は未出走のため比較データがありません。陣営の思惑も含め、データ上の判断も出来ないため、推奨馬としております。
※「トラストケンシン」は未勝利優勝からのローテーションになります。未勝利優勝からの連対実績は唯一2009年「ミッキーペトラ」が2着と実績皆無ではないのですが、同馬の場合は脚質が非常に気になるところです。しかし前走のレース内容を見る限り、一旦馬群に沈んでから抜けだしたように、手前の変え方が上手くいかなかったように見えるところと、直線での口向きの方向をみると、右回りのほうが良さそうな気もします。レースのレベル自体も極端に低いものではなかったのと、距離はもっとあったほうが良さそうな気もしますが、スタートも悪くはないため、「上手く先団の流れにのれれば」の期待値をプラスし、推奨馬とさせていただきます。
※「ダノンプレミアム」は前走は強い競馬であったと思いますが、過去の歴史より「ワグネリアン」とのワンツーフィニッシュの確率が低いこと、また血統背景や兄弟馬の競走成績より、距離適正はマイル寄りと判断。また、臨戦過程も前走の朝日杯GⅠより、急ピッチで乗り込まれた感もあるため、メッキが剥がれるのは同馬と決断し、推奨馬より除外しております。
※「ワグネリアン」は祖母のブロードアピールの影響か兄弟馬は揃ってダート兼用、父がディープインパクトでもクロフネでも兄弟馬の適正は変わらないように見えますが、同馬は初の牡馬ということもあり、他の兄弟馬とは異なる可能性が大と見ています。実績は「ダノンプレミアム」同様に無敗の重賞ウィナー、キャリア3戦とデータ的には全く問題はありませんが、上記記載の通り、「エピファネイア」の例と血統背景から紛れがあると考えています。順調に乗り込まれてきた調教過程や「ダノンプレミアム」を見ながらの4,5番手からの競馬が予想され、展開も優位に働くとみて、同馬を推奨馬としております。
※「サンリヴァル」は前走GⅠで4着、先行脚質、単勝オッズ、ローテーション、これで4番人気あたりになれば砂短(satan)の提示したデータ上は全ての該当、減点なしの結果になります。2009年「ロジユニヴァース」が優勝したような1000m62秒くらいの展開になれば逃切りもあるかもしれません。2009年のレースも10頭立て、1番人気は同レースを8着に敗れ、前走は朝日杯GⅠを制した「セイウンワンダー」というのも面白いデータです。

砂短(satan)
最終決断はこちらよりご覧ください。
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