本競走は、2005年までオープン特別として行われていたが、2006年の短距離重賞路線の整備に伴い、GⅢに格上げされた。中山競馬場の芝1200メートルを舞台に、4歳以上の別定重量で行われており、上半期のスプリント王決定戦・高松宮記念の前哨戦に位置付けられている。2014年から本競走の1着馬に高松宮記念の優先出走権が与えられている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋
■第13回オーシャンステークス（ＧⅢ）
同コース、同距離施行の過去12年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。
人気からの傾向です。今年で13回を数える同レースですが、2006年最初のレースは「ネイティブハート」が単勝13950円を演出した大波乱の幕開けでした。近年は多少は落ち着いた傾向にありますが、3番人気が3勝、7番人気が2勝と、1番人気の実績とさほど変わらない連対率であることから、波乱含みであることは否めないレースであると云えます。平均単勝配当2052.5円、平均馬連配当15663.3円は、2006年のレースを割引いても、額面通り捉えて問題ないの見解です。
脚質からの傾向です。逃切りの優勝実績はありませんが、分布を見る限り、先行馬有利なレースといえます。極端な逃げ、追い込み傾向にある該当馬には、枠順と合わせて割引の判断が必要といえます。
馬番からの傾向です。多少中から内側に分布していますが、15番でも1勝、2着1回と連対実績があるように、多少の割引程度で考えて問題ないといえますが、先手が必要な該当馬には重要なファクターではないでしょうか。
前走のクラスと着順からの傾向です。前走オープンクラスで優勝、もしくは2着馬は高い連対実績があります。また、下級クラス優勝からも3回の優勝実績があることから注意が必要です。ただし、下級クラスからのローテーションは前走優勝が最低ラインで問題ありませんが、オープンクラスからのローテーションの場合、6着以下からの巻き返しも3勝、2着7回と連対実績が十分にあるため、他の傾向と合わせて判断する必要がありそうです。
前走着差からの傾向です。前走優勝馬の連対傾向が示す通り、とにかく前走を勝っていれば即推奨馬で問題ないくらいの傾向分布ではあります。前走敗退馬の連対実績は、最低限、勝馬から2秒以内の着差でないと厳しい傾向にあるため、該当した場合は、よほどの大敗事由が無い限り、大幅な割引が必要です。
上記より、砂短（satan）の推奨馬は以下の通りです。
※以下補足
※「フミノムーン」は前走のシルクロードＳ3着も、同コースの連対実績が無いのと、常に後手に回る脚質、さらには内枠から後方に下げた展開から、国分騎手では馬群は捌けないと判断し、推奨馬より除外しております。
※「ラインミーティア」はセントウルＳ2着の実績も、同コースでの連対実績がないのと、牝馬ではないのですが、比較的暖かい時期に戦績が良くなる傾向、「フミノムーン」同様に内枠を活かす競馬が出来ないと判断し、推奨馬より除外しております。
※「ビップライブリー」は阪神ＣＧⅡ5着からの参戦も同コースは初出走で、過去阪神ＣＧⅡからの連対実績は、ほとんどが優勝からのローテーションであり、唯一の例外として、2015年の「「ハクサンムーン」が阪神ＣＧⅡ18着からの同レース2着の実績がありますが、同馬は同コースで施行されるスプリンターズＳＧⅠで2着の実績があり、同馬の実績とは大きく異なるため、ここでは足りないと判断し、推奨馬より除外しております。
※「レーヌミノル」は桜花賞ＧⅠ馬であることは承知の上ですが、上記の「ビップライブリー」同様に阪神ＣＧⅡからのローテーション、コース実績無しのデータ、また同馬は1400ｍから1600ｍがタイム的にも適正と判断し、ＧⅠ馬の実績で、あっさり勝つことも覚悟の上、最も危険な人気馬として、推奨馬より除外しております。
※「ロードクエスト」はシルクロードＳＧⅢ10着からの参戦も、おそらく前々走の同コース施行のカーバンクルＳ3着や、スプリングＳＧⅡ3着、ＮＨＫマイルＧⅠ2着など、中山芝実績、ＧⅠ2着などの実績より、穴人気になる可能性が高いと思われますが、戦績を見れば一目瞭然で完全なマイラーです。カーバンクルＳは9頭立て少頭数のレースで、展開も前半、後半が同じ34.1と追走しやすいペースだったことが起因しています。それでも上がりは33.6で差しきれない結果と、今回は多頭数、しかも16頭立ての16番と後ろからの競馬では同様のレースは出来ないと判断し、推奨馬より除外しております。
