■第61回阪神牝馬ステークス(GⅡ)

本競走は、1958年に4歳(現3歳)以上・牝馬限定のハンデキャップによる重賞競走「阪神牝馬特別」として創設された。レース名は1970年に「サンケイスポーツ杯阪神牝馬特別」に変更されたのち、2001年に現在の「サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス」に改称された。創設当初は12月に阪神競馬場・芝1800メートルで行われていたが、その後幾度か距離が変更され、1996年以降は芝1600メートルで行われていた。2006年に古馬による春の女王決定戦「ヴィクトリアマイル」が5月に新設されたことに伴い、本競走は4月に移設されて4歳以上の牝馬限定戦となり、距離は芝1400メートルに短縮された。これにより、ヴィクトリアマイルの前哨戦に位置付けられ、満開の桜が咲き誇る仁川のターフを舞台に、歴戦の牝馬たちが白熱した戦いを繰り広げている。なお、負担重量は1994年に別定重量に変更された。さらに、2016年より距離が1600メートルに延長された。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第61回阪神牝馬ステークス(GⅡ)

2006年に古馬による春の女王決定戦「ヴィクトリアマイル」前哨戦の位置付けとなり、さらに2016年より距離が1600メートルへ変更されていることから、実質のサンプルデータは2016年と2017年の2回のみとなります。
今回は、2006年からの1400m戦データを含んだ12年分のデータ分析になりますが、あくまでも参考データとしての位置付けとし、同時期開催の芝1600m戦の基準タイム、出走馬からのローテーション、展開予測を元に考察を行って参りたいと思います。


人気からの傾向です。連対分布は11番人気まで広がっていますが、基本は5番人気以内の上位人気に偏っており、5番人気以内の連対が飛んだ年は1例もありません。2012年は「クィーンズバーン」(11番人気)が、2010年は「アイアムカミノマゴ」(9番人気)が優勝しており、共に明け4歳牝馬であることから、古馬になっての成長、新興勢力の台頭なども注視していく必要がありそうです。平均単勝配当1235.8円、平均馬連配当4531.7円となっており、採算があえば上位人気BOX、上位人気馬連軸からの人気薄までの流し程度が、このレースのセオリーといえそうですが、直近の2年間の連対実績は全て3番人気以内、複勝圏内は5番人気以内で収まっており、3連単を狙っても面白いレースかもしれません。


馬齢からの傾向です。4歳馬に連対分布が偏っています。出走サンプルも多いですが、連対率は18.5%となっており、連軸の中心は4歳馬で考えたほうが良いのかもしれません。7歳馬以上は大幅な割引が必要と思われますが、2009年に「ジョリーダンス」が8歳で優勝した実績もあり、コース実績、休養明け2戦目の上昇度なども注意してみておく必要がありそうです。


脚質からの傾向です。逃げ切り実績が3回もあり、連対率が25.0%となっていますが、1400m戦内回りコースの実績を含んだデータで、今回は1600m戦、しかも外回りのBコースです。2016年「スマートレイアー」が前半1000mを58.9秒、上がり3ハロン34.2秒で逃げ切っていますが、付いていった先行馬が崩れており、2着に後方9番手より追い込んだ「ミッキークイーン」が喰い込んでいることを考えれば、逃げ有利の判断は危険といえます。また、この時期のBコースは500万下条件戦でも1分33秒4、上がり3ハロン33秒台くらいは出るコースで、よほどの逃げ馬がいない限りは、前半1000mが59秒前後、上がり3ハロンは11秒台ラップが続く後傾ラップが多くみられます。先行有利に違いはありませんが、上がり3ハロンが34秒台前半の良い脚を長く使える先行馬か、33秒台前半の切れのある脚を使える差し馬あたりにフォーカスすれば、おのずと該当馬が絞れるのかもしれません。



前走クラスと着順からの傾向です。オープンクラス優勝からのローテーションは連対率38.5%と抜けています。また、前走オープンクラスを4着以内としたローテーションは合算で連対率30%を超えており、連軸はこのあたりからピックアップすると良いのかもしれません。2016年、2017年と「ミッキークイーン」がJCダート(GⅠ)、有馬記念(GⅠ)からのローテーションで連対し、データを散らかしていますが、基本はマイル戦を中心とした、GⅢ、オープン、1600万下条件戦と考えて問題はなさそうです。下級クラスからのローテーションでは優勝馬より3着馬の連対率が高くなっていますが、該当レースはうずしおステークス(1600万下条件/阪神芝1400m)のみで、2016年同レースが1600m戦になったことに併せて、1600mへ距離も変更されていることから、依然注意が必要なレースといえそうです。基本的に下級クラスをステップとしたローテーションは、優勝が割引無しの条件として結論付けておきます。

砂短(satan)
砂短(satan)の最終考察結果、及び結論はこちらです。
※予想結果(予想印)につきましては、最強競馬ブログランキング(※外部サイト)内「今週のブロガー予想印」に掲載しております。【完全無料/メルマガ登録不要】


コメントを残す