■第111回京都記念(GⅡ)

本競走は、1942年に5歳(現4歳)以上のハンデキャップ競走として創設され、当初は京都競馬場・芝3500メートル(外回り)を舞台に、春と秋の年2回行われていた(1944年の春から1947年の春まで第二次世界大戦の影響により開催中止)。その後、秋の競走は1951年から4歳(現3歳)以上に変更されたのち、1984年から年1回の開催となった。
創設以降、幾度かの条件・距離の変更を経たのち、1994年に負担重量が別定に変更されてからは、斤量面で実績馬が参戦しやすくなり、上半期のビッグレースを目指す有力古馬が本競走を始動戦とすることが多くなった。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第111回京都記念(GⅡ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。1番人気の連対率は57.1%と非常に高い数値となっています。分布をみても6番人気以下に偏っており、春のGⅠ戦線へのステップとして有力馬への信頼度が高いということがわかります。平均単勝配当999.0円、平均馬連配当2580.5円となっており、人気サイドでの決着になることが多いことを裏付けていますが、昨年より新設された大阪杯GⅠへの選択肢も増えたことから、今後どのような変化が出てくるのか、経過に注目していきたいレースでもあります。


馬番からの傾向です。分布をみても特に優劣は無く、予想の際は必要の無いファクターとして問題ありません。


斤量からの傾向です。57.5キロ以上でも連対率は高く、実績馬への信頼度が伺えます。データは全て別定戦変更後のため、斤量によるアドバンテージはほとんど気にする必要はなさそうです。但し、近年(ここ2年)は牝馬が連続で連対しており、牡馬優位の考えは捨てた方が無難です。


脚質からの傾向です。分布をみても先行馬が確実に有利です。レース展開もミドル、スローになることが多く、逃げ切りの実績もあります。人気薄が連に絡むケースとしても、前残りが多い傾向にあるため、有力馬が後ろで牽制する展開が予測される場合は、6番人気以下であっても逃げ馬、先行馬には注意が必要です。


前走レースからの傾向です。実績馬が出走するレースらしく海外GⅠも含まれており、多岐に渡ります。「トーセンラー」が2013年、2014年とマイノリティな実績を作っており、2013年は新潟記念GⅢ7着からの出走、2014年はマイルチャンピオンシップ優勝からの出走と変則的なローテーションではありますが、2012年に同レース4着、きさらぎ賞優勝、菊花賞2着など、既にコース実績あったため、コース巧者の該当馬があれば注意が必要です。
その他下級クラスからの連対実績として、2005年「トウショウナイト」が迎春S1600万下優勝から同レース2着、2001年「マックロウ」が琵琶湖特別900万下(現1000万下)2着から同レースを優勝していますが、前者は重馬場と距離適正、後者は距離適正と血統、ハイペースによる展開の利などデータとしては拾いづらい傾向にあるため、下級クラスからの出走馬の取捨選択は非常に困難です。いずれにしても連軸には向かないため、該当があれば、無条件で連下に加えるか、バッサリ捨てるかの二者択一で良いかと思います。

上記より、砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
「プリメラアスール」「クリンチャー」「モズカッチャン」「レイデオロ」「クロコスミア」「ミッキーロケット」の6頭です。


※以下補足
※「プリメラアスール」は前走大敗も京都巧者、先行力が抜群のため、前残りの可能性を買って推奨馬に加えてあります。
※「ディアドラ」は秋華賞優勝も脚質、前走大敗からの巻き返し実績、牝馬の条件より推奨馬より除外させていただきます。
※「クリンチャー」は前走が馬場コンディションによる着順なのか本来の実力かの判断が難しいのですが、春のGⅠ戦線の出走を視野に考えた場合、賞金加算が必須で、先月、今月と入念に乗り込まれていることを考慮すると、勝負度合いが非常に高いとみています。データ的には不安要素は多いですが、自在性の脚質も加味し、推奨馬には挙げております。
※「アルアイン」は皐月賞馬で実績は十分ですが、調教過程が、先月から週1ペースで早いところを追ってはいますが、いかにも余裕残しは否めないのと、本質は2000m以下のレースが合っていると思われるため(筆者的には「ノーリーズン」のイメージ)推奨馬より除外しております。大阪杯GⅠ目一のローテーションだと思います。

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※障害競走・地方開催の重賞は含みません
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