■第23回NHKマイルカップ(GⅠ)

 

1953年から1995年までダービートライアルとして東京競馬場・芝2000メートルで行われていた重賞競走「NHK杯」が本競走の前身である。短距離適性を持つ馬や、当時はクラシックレースに出走できなかった外国産馬の目標となるGⅠレースを4歳(現3歳)春季に創設しようとする機運が高まり、1996年に東京競馬場・芝1600メートルを舞台にした4歳(現3歳)牡馬・牝馬限定、定量によるGⅠ・NHKマイルカップが新設された。
1997年の優勝馬シーキングザパールは、翌年フランスでG1モーリス・ド・ゲスト賞を制し、日本調教馬として初の海外G1優勝馬となった。翌1998年の優勝馬エルコンドルパサーは同年秋のジャパンカップを制し、翌年フランスでG1サンクルー大賞優勝・凱旋門賞2着など国内外で輝かしい成績を残した。また、2000年の優勝馬イーグルカフェと2001年の優勝馬クロフネはのちにジャパンカップダートを制覇したように、本競走からは様々なカテゴリーの活躍馬が送り出されている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第23回NHKマイルカップ(GⅠ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。1番人気の勝率45%、連対率50%と抜けていますが、連対分布は17番人気まで広がっており、難解なレースを予測させます。平均単勝配当1268.5円、平均馬連配当7809.0円で、最高馬連配当も2007年「ピンクカメオ」(17番人気)と「ローレルゲレイロ」(1番人気)の組合せで30800円と想像していたよりは大人しい配当となっています。過去5番人気以内の連対が無かったのは2013年「マイネルホウオウ」 (10番人気/優勝)、「インパルスヒーロー」(6番人気/2着)のみで、基本的には5番人気以内の該当馬が連対しており、馬券セオリーとしては上位人気馬を軸に紐を手広く流す、オッズによっては2軸流しなども効果的ではないでしょうか。


馬番からの傾向です。偏りは9番より内側に連対分布は偏っていますが、17番が3連対とあるように外枠=割引対象ではありませんが、大外のみ連対実績がないことから、この番号のみ大幅割引としておきます。



脚質、4角ポジションからの傾向です。逃げ、先行脚質の連対率が若干高めになっていますが、4角16番手以下からの追込みも決まっているように、展開によっては、どのポジションからでもチャンスはありそうです。今年の出走エントリーからは「カシアス」が逃げるのではと考えていますが、同馬は控える競馬も出来るタイプなため、ペースによっては「タワーオブロンドン」や「テトラドラクマ」あたりが引っ掛かり、行きたがった末に逃げる形も想定しております。恐らく1000m通過は59秒台、2ハロン目だけ11秒前後で、後は淡々と流れ、上がりの勝負になるのではと想定していますが、ここでの脚質による評価の増減は行わず、瞬発力勝負で分の悪い該当馬は、レースが不利に傾く可能性が高いとだけ申し上げておきます。


キャリアからの傾向です。10戦以上のキャリアを持つ該当馬に連対実績はありません。連対率は7戦以上で10%を切る形となっていますが、ここではキャリア10戦以上の該当馬のみ即消しに近い割引としておきます。



前走クラスと着順からの傾向です。オープンクラスをステップとしたローテーションの場合、前走1着の連対率が19.4%と抜けています。また、9着以内の連対率は10%前後となっており、10着以下の連対率は4.0%と極端に低くなっています。中でもオープン特別組の連対率は4.2%と低く、2017年「リエノテソーロ」がアネモネステークス(オープン)を4着から同レース2着の実績はありますが、それまでの過去2回の連対実績は2014年「タガノブルグ」橘ステークス(オープン)優勝から同レース2着、1999年「シンボリインディ」がマーガレットステークス(オープン)優勝から同レースも優勝と共に優勝が条件であったことから、オープン特別をステップとした場合は、最低限連対を及第点とし、それ以外は即消しで問題ありません。次にGⅢ組になりますが、こちらもオープン特別組同様に、2003年「ウインクリューガー」が毎日杯(GⅢ)を8着から同レース優勝の連対実績はありますが、その他8回は全て、前走優勝、もしくは2着となっており、こちらも最低限連対が取捨選択の条件といえそうです。GⅢ組は前走3着以下を即消しとしておきます。GⅡクラス組についてはサンプル数が149と最も多いステップレースとなりますが、連対実績のあるレースはニュージーランドトロフィ(GⅡ)、スプリングステークス(GⅡ)の2レースです。前走着順からの傾向としては3着以内の連対が多くみられますが、3着以下でも連対実績が複数みられることと、連対各馬の戦績からの傾向が掴みづらいことより、9着以内を割引無し、10着以下を大幅割引としておきます。GⅠ組については2007年「ピンクカメオ」の桜花賞(GⅠ)14着から同レース優勝など着外からの連対実績がほとんどであるため、GⅠレース組については、このファクターからのデータ上の評価による増減は行わないものといたします。最後に下級クラスをステップとしたローテーションについては、出走馬に該当がいないことから割愛させていただきます。

砂短(satan)
砂短(satan)の最終考察結果、及び結論はこちらです。
※予想結果(予想印)につきましては、最強競馬ブログランキング(※外部サイト)内「今週のブロガー予想印」に掲載しております。【完全無料/メルマガ登録不要】


コメントを残す