■第63回京王杯スプリングカップ(GⅡ)

 

1956年に5歳(現4歳)以上のハンデキャップの重賞競走「スプリングハンデキャップ」として創設されたのち、1960年に「京王杯スプリングハンデキャップ」に名称が変更された。創設当初は2~3月に東京競馬場・芝1600メートルで行われていたが、1972年に春季後半の東京開催に移設された。また、幾度かの距離変更を経て、1981年から芝1400メートルで行われている。
グレード制の導入により、1984年に本競走はGⅡに格付けされ、安田記念の重要な前哨戦として位置付けられた。また、同年より負担重量がハンデキャップから別定に変更となったことに伴い、レース名も現在の「京王杯スプリングカップ」に改称された。
なお、2014年から本競走の優勝馬に安田記念の優先出走権が与えられている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第63回京王杯スプリングカップ(GⅡ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。連対分布は11番人気以内、優勝馬は5番人気以内に集中しています。特に5番人気の連対率が45%と上位人気に偏りはあるものの、平均単勝配当1149.0円、平均馬連配当6936.0円となっており、馬券的妙味のあるレースといえそうです。過去20年で5番人気以内の該当馬が連に絡まなかったケースは2002年「ゴッドオブチャンス」(11番人気)と「グラスワールド」(6番人気)の1回で、馬券セオリーとしては、基本は5番人気以内の軸馬より11番人気以内の該当馬へ複数流し、もしくは5番人気以内の数頭を絡めたボックスが効果的な的中アプローチといえそうです。


馬齢からの傾向です。4歳馬の優勝7回、2着2回、計9連対の実績はありますが、連対率は9.2%と他の馬齢に比べ苦戦しています。サンプル数は4歳98、5歳90、6歳78と傾向分析には十分なサンプルのためデータ信頼度は高いといえそうです。ここでは4歳馬のみ割引としておきます。


馬番からの傾向です。9番10番を境に連対分布の偏りがあります。10番以上の外よりに連対率25%を超える番号が集中しており、中から外が有利といえそうです。9番以内の馬番には割引が必要です。



脚質、4角ポジションからの傾向です。逃げ、差し、追込と、展開によってなんでも有りのレースとなっています。2014年以前は前半10秒台のLAPもあるスプリント戦並みの前傾LAPが多く見受けられたレースでしたが、ここ3年はレース傾向が特に極端で、2017年のような前半3Fから中だるみが続く、極端な上がり勝負であったり、2016年のような前半2Fからゴールまで11秒台前半LAPが継続するスピード+スタミナ勝負であったりとレース傾向が様変わりしており、展開が読みづらいレースといえます。今年は、ハナにこだわるタイプではありませんが「ウインガニオン」「セイウンコウセイ」あたりが逃げると思われ、過去両馬がハナにたったLAP考えると、2011年のレースに近い、やや後傾LAPになると予測しています。2011年の勝ちタイムは1分20秒1、上がり3Fは優勝馬「ストロングリターン」が記録した33秒1がメンバー最速で4角7番手(先頭から0.7秒差)からの差し切り勝ちでした。もちろん2着、3着は前残りであったことを考慮すれば、両馬にもチャンスがあるのかもしれませんが、ここでは予測展開より、極端な追込脚質のみ大幅な割引としておきます。



前走クラスと着順からの傾向です。オープンクラスをステップとしたローテーションについては前走3着以内の連対率に偏りがあります。中でも13週以上の休養明けをひと叩きし、前走3着以内であった該当馬の好走は目立ちます。しかし、オープン特別、GⅢ、GⅡ、GⅠなどクラス別、かつ前走着順からの連対パターンは広いレンジとなっており、ここでの絞り込みは連対候補を消してしまう可能性が高いと判断したため、今回は極端な絞り込みは行わず、前走10着以下の該当馬のみ割引としておきます。また、下級クラスをステップとしたローテーションについては前走優勝以外の連対実績はないため、前走優勝以外の該当馬は、即消しの判断で問題無しと結論付けておきます。

砂短(satan)
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