■第68回ダイヤモンドステークス(GⅢ)

本競走は、1951年に5歳(現4歳)以上・別定重量の重賞競走「ダイヤモンドステークス」として創設され、創設当初は、中山競馬場・芝2600メートルで4月に行われていた。1952年に負担重量がハンデキャップに変更となり、その後、開催時期・開催場・距離について幾度かの変更を経て、2004年から2月の東京競馬場・芝3400メートルで行われている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第68回ダイヤモンドステークス(GⅢ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。伝統のハンデ戦になりますが、上位人気に分布は偏っています。関西馬が過去20年で14勝となっていますが、直近の5年間は関東馬が3勝と優劣はありません。平均単勝配当1631.0円、平均馬連配当8251.0円と荒れるレースを思わせますが、2012年に「ケイアイドウソジン」が単勝オッズ19000円(15番人気)、馬連配当も52520円を記録したことが要因とで、マイノリティな条件は後ほど触れますが、基本的には人気馬の信頼度が高いレースです。


斤量からの傾向です。ハンデ戦らしく49.5kgから59kgまで連対馬が分布していますが、49kg以下の該当実績はないため、最軽量場の斤量には注意が必要です。57.5kg.から59kg.のケースの連対率がもっとも高く、人気、且つトップハンデ馬の信頼度も高いといえます。


馬齢からの傾向です。連対実績は4歳から8歳までで、近年も8歳馬の連対実績もあることから、軽視は禁物ですが、8歳を超える高齢馬は大幅な割引が必要といえます。また、5歳馬は平均人気6.3に対し、平均着順が7.6着と人気ほど走らない傾向にあることも覚えておいても損はないでしょう。


前走クラスからの傾向です。下級クラスは1000万下からの昇級戦に於いても連対実績があります。不思議なことにGⅢレースからの連対実績は無く、データ上からは消しの一手となっています。
また、下級クラスからのローテーションの場合、前走5着以下の連対実績が2回ありますが、データ上は4着以内の実績で捉えて問題ありません。



レース間隔、ローテーションからの傾向です。レース間隔が10週以上の間隔が空いた該当馬には注意が必要で、このローテーションからの優勝馬は出ていません。分布をみると4週から9週の間隔が成績は良くなる傾向にありますが、レース間隔が2週、または休養明け4戦以上とコンスタントにレースを使ったケースの連対実績には注意が必要です。冬場に於ける仕上げの難しさが影響しているのかもしれません。


前走レースからの傾向です。ステイヤーらしいローテーションということもあり、下級クラスの条件戦とはいえ万葉Sをはじめ2400m以上のレースが目立ちます。万葉Sオープン、迎春S1600万下、日経新春杯GⅡ、AJCCGⅡ、有馬記念GⅠが王道ですが、連対実績は他の条件戦にも広がっているため、上記レース間隔やローテーションなどの条件と併せて検討する必要がありそうです。

過去最高配当がついた2012年のレースは 「サンテミリオン」「オウケンブルースリ」「ビートブラック」「マイネルキッズ」、そして1番人気の「ギュスターヴクライ」も後方で牽制しあう形の超スロー、優勝馬のは逃げ切り、3着馬も終始2番手追走であったことからも、前残りの展開といえます。師走S1600万下(ダート1800m)からのローテーションもメトロポリタンH(芝2400m)の優勝、前走は完全な調教代わりのレースであったことから展開、ローテーションが人気の盲点であったといえます。他の要素としては、このレースを得意とする種牡馬も偏っているため、是非参考にしてみてください。

2000年の「ジョーヤマト」、2005年の「ハイフレンドトライ」の2着がありますが、共通項としては松籟S1600万下からのローテーション、芝2500m以上の優勝実績以外ありません。血統背景がステイヤー向きであったこともありますが、データ上からの証明は少々無理があると思っています。
但し、今回出走の「トレジャーマップ」は上記連対実績と似通った要素もあるため、血統背景、ハンデからも連下に押さえるのも面白いかもしれません。

上記より、砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
「リッジマン」「ホウオウドリーム」「レジェンドセラー」「グランアルマダ」「トレジャーマップ」「フェイムゲーム」の6頭です。


※以下補足
※「パッピーモーメント」は8歳馬、ディープインパクト産駒、初距離、休み明け、初戦と悪条件が多く、減点要素が多いため推奨馬より除外しております。
※「ソウルインパクト」は日経新春杯GⅡ11着からのローテーションにはなりますが、初距離、距離延長はディープインパクト産駒にとってはマイナスで、この馬も例外ではないと思われます。日経新春杯着外からの連対実績として2011年の「コスモヘレノス」の2000年の「ユーセイトップラン」の例がありますが、「コスモヘレノス」は前々走のステイヤーズSGⅢ、また「ユーセイトップラン」は1998年の同レースを勝っており、同馬とは臨戦過程やキャリアが大きく異なることから、推奨馬より除外しております。
※「プレストウィック」は昨年と同じローテーションもこの距離では連対する力が足りないと見ています。体質的なものか使い減りするタイプなのか、割とゆったりとしたローテーションで出走しているため、毎回が勝負だとは思いますが、シュミノ騎手でも連対に持ってこれない前走の実績より、推奨馬より除外しております。
※「トウシンモンステラ」は距離適正、ローテーション、血統背景と条件は申し分ないのですが、近況、馬齢より、53キロでも連対はきついとみて、推奨馬より除外しております。

※障害競走・地方開催の重賞は含みません
※予想結果(予想印)につきましては、最強競馬ブログランキング(※外部サイト)で掲載しております。

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