■66回京都新聞杯(GⅡ)

1953年10月に京都競馬場・芝2400メートル(外回り)を舞台に菊花賞の前哨戦として創設された「京都杯」が本競走の前身である。その後、1967年から菊花賞トライアルに指定され、1971年に「京都新聞杯(菊花賞トライアル)」に改称された。距離は幾度かの変更を経て、1984年から1999年まで芝2200メートル(外回り)で行われていた。しかし、2000年に菊花賞の開催が10月に繰り上げられたことで、本競走は5月の京都競馬に移されるとともに菊花賞トライアルから指定を外され、芝2000メートル(内回り)のGⅢに変更して行われることになった。これにより、同時期に開催されていた毎日放送賞京都4歳特別は、1999年を最後に廃止された。なお、翌2001年にGⅡに格上げされたのち、2002年に芝2200メートル(外回り)に戻された。2000年以降、本競走は日本ダービーの前哨戦に位置付けられており、日本ダービー出走を目指す3歳馬が収得賞金の加算を狙って参戦している。本競走の優勝馬の中から、2000年のアグネスフライトが第67代日本ダービー馬、2013年のキズナが第80代日本ダービー馬に輝き、2004年のハーツクライと2005年のインティライミは、共に日本ダービーで2着に健闘した。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■66回京都新聞杯(GⅡ)

2002年に現行の芝2200メートル(外回り)に戻された、同コース、同距離施行の過去16年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。1番人気から3番人気までの上位人気に連対分布が集中しています。連対分布は10番人気まで及んでいますが、上位人気馬が連対に絡まなかったケースは2002年「ファストタテヤマ」(6番人気)と「キーボランチ」(7番人気)、2003年「マーブルチーフ」(10番人気)と「チャクラ」(8番人気)の2回で、ここ3年は全て1番人気馬が連対している比較的大人しいレースといえそうです。平均単勝配当770.6円、平均馬連配当4448.1円で、馬券セオリーも上位人気馬を軸に10番人気以内の該当馬へ絞って流す、もしくは1,2着確率が高い該当馬が絞れた場合は3連複、3連単も視野に入れた勝負が出来そうなレースといえます。



脚質、4角ポジションからの傾向です。逃げ脚質の連対実績はありません。また、4角ポジションからも分かる通り、早めの抜け出しは差される危険性が高いことが伺えます。先行馬を見ながら7番手から10番手、先頭から5馬身圏内くらいでレースを進められる該当馬が連軸に最適といえそうです。逃げ脚質、極端な追込み脚質のみ、大幅な割引としておきます。


キャリアからの傾向です。キャリア3戦から8戦に連対分布が集中しています。特にキャリア5戦と8戦は連対率25%を超えており、注目のデータといえそうです。また、キャリア2戦未満と9戦以上の連対実績は無く、該当馬は即消しレベルの大幅割引と考えて問題ありません。キャリア2戦の連対実績は2008年「ロードアリエス」のみで同馬は新馬戦優勝後、はなみずき賞(500万下条件/阪神芝1800m)3着から同レース2着で、同馬は、新馬戦もダートコースでのレースであったことを考慮しても、予想段階で同馬のピックアップは困難であったと予測されることから、キャリア2戦の該当馬については即消しレベルに近い大幅割引としておきます。狙うはキャリア2戦から8戦の該当馬で問題ありません。




前走クラスと着順からの傾向です。前走500万下条件クラス、GⅢ、GⅠクラスをステップとした該当馬の連対率が目立ちます。
連対実績のあるGⅠレースは皐月賞(GⅠ)のみで、連対率25%と強力なデータとなっていますが、2012年「ベールドインパクト」以来連対馬は出ておらず、近年このローテーション組は苦戦しています。2004年「ハーツクライ」「スズカマンボ」、2002年「ファストタテヤマ」の3頭が皐月賞(GⅠ)2桁着順から同レースの連対実績がありますが、近走の傾向から、皐月賞(GⅠ)をステップとした該当馬は最低1桁着順か2桁着順の場合、最低限オープンクラスのレース優勝が取捨選択の条件といえます。それ以外は即消しで問題ありません。
その他連対実績のある、オープンクラスをステップとしたローテーションではGⅡ、GⅢクラスが目立ち、GⅡクラスはスプリングステークス(GⅡ)、GⅢクラスは毎日杯(GⅢ)、ラジオNIKKEI(GⅢ)、オープンクラスは若葉ステークスが対象レースとなっています。今年のエントリー馬では「ステイフーリッシュ」が前走、共同通信杯(GⅢ)10着、「グローリーヴェイズ」が前走、きさらぎ賞(GⅢ)2着と、前者は過去前例の無いローテーション、後者は連対実績のないローテーションで参戦する可能性がありますが、GⅠを除くオープンクラスをステップとしたローテーションについては、1桁着順、もしくは芝1800m以上の距離での連対実績を取捨選択判断の基軸にし、該当以外は大幅割引としておきます。最後に前走500万下条件クラスについては、前走2着、3着、6着以下で計5回の連対実績がありますが、基本優勝が選択条件とし、その他は大幅割引の対象で問題ありませんが、今回の出走エントリーに該当馬はいないため、気にする必要はありません。未勝利戦からの該当馬については過去49のサンプルがありますが、3着2回が最高と、連対実績は無いため、即消し判断で問題無しとして結論付けておきます。

砂短(satan)
砂短(satan)の最終考察結果、及び結論はこちらです。
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