■第68回安田記念(GⅠ)

 

本競走は、明治・大正・昭和にわたって競馬に携わり、競馬法制定や日本ダービーの創設などに尽力された安田伊左衛門氏の功績を称え、「安田賞」として1951年に創設されたが、1958年、安田氏の死去ののち「安田記念」に改称され、現在に至っている。
創設当初は、4歳(現3歳)以上のハンデキャップ競走として東京競馬場の芝1600メートルで行われた。1984年のグレード制の導入により、GⅠに格付けのうえ、開催時期をオークスの前週に移して5歳(現4歳)以上・定量の条件で争われることになった。その後、1996年から開催時期が日本ダービーの翌週に移設され、出走条件が4歳(現3歳)以上に変更されたため、本競走は名実ともに“上半期のナンバー1マイラー決定戦”となった。2011年の優勝馬リアルインパクトはグレード制導入以来初となる3歳馬による本競走制覇を成し遂げた。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第68回安田記念(GⅠ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。優勝馬の分布は10番人気、連対分布も16番人気まで分布しており、人気馬の信頼度が低いことが伺えます。1番人気の勝率は25%と水準並みですが、連対率は35%と過度な信頼は禁物で、先ず人気馬は疑って検証する必要がありそうです。平均単勝配当1265.5円、平均馬連配当12972.5円で、2009年「ウオッカ」(1番人気)「ディープスカイ」(2番人気)の組合せもあれば、2001年「ブラックホーク」(9番人気)「ブレイクタイム」(15番人気)の組合せのように人気馬が全く絡まない実績もあり、これといった規則性のないレース傾向となっています。馬券セオリーは難しいのですが、確たる信頼馬がいれば薄めの連下まで流し、そうでない場合はボックスやフォーメーションなどでタテ目を押さえたほうが無難といえそうです。


馬齢からの傾向です。サンプルは少ないのですが、2011年に「リアルインパクト」がNHKマイル(GⅠ)3着より同レース優勝と、3歳馬の連対実績はあります。しかしながら8歳馬以上の連対実績は皆無のため、ここでは8歳以上の該当馬を大幅割引と判断しておきます。


馬番からの傾向です。連対皆無の馬番は無く、優勝実績こそ多少の偏りはあるものの、鬼門といえる馬番はなさそうです。
馬番による有利不利は、後入れになる偶数番号に多少の偏りはありますが、このファクターによる評価、及び判断は無しとしておきます。




脚質、4角ポジションからの傾向です。今週のお知らせ(先週の結果記事)でも記述させていただいた通り、連対率傾向は前目有利なデータとなっています。下記に5月度の東京芝1600mで行われた脚質別レースデータを記載しておりますが、その傾向は一段と強くなっており、「高速トラック、且つ前が止まらない」のが特長といえそうです。4角ポジションからみても先団から10番手以内、上がり3ハロン地点の先団からのタイム差は~1.2秒(約5馬身以内)につけないと連対は厳しいというデータと、ヴィクトリアマイル(GⅠ)で「リスグラシュー」が上がり3ハロン32.9秒でも勝てない現実からも、このファクターでは追込脚質のみ大幅割引としておきます。


※現在の東京芝コースは稀な高速トラックのため展開予想が難しくなっています。参考までに5月東京開催芝1600mの脚質別データも掲載いたしますので、ご参照ください。


前走人気からの傾向です。参考データにはなりますが極端な偏りがあったため、取り上げることにいたしました。
前走10番人気以下の連対実績は皆無です。過去20年のサンプルデータからの傾向なため、該当馬は即消し判断といたします。



前走クラスと着差からの傾向です。前走、下級クラスをステップとしたローテーション該当馬の連対実績はありません。
連対該当は全てオープンクラスのレースをステップとしたローテーションで、京王杯スプリングカップ(GⅡ)を中心に(連対実績13回)ステップレースにも多少の偏りはありますが、近年見られるようになったドバイデューティフリー(GⅠ)をステップとしたローテーションや海外馬の出走もある同レースの特長から、出走レースやグレードによる判別、評価はしないものといたします。また着順評価に於いても2006年「アサクサデンエン」がドバイデューティフリー(GⅠ)15着から同レース2着になるなど前走着外からの連対実績もあるため、今回は着順からの理論考察は行わず、着差による傾向より、前走勝ち馬から1.0秒以上着差のあった該当馬のみ大幅割引の判断としておきます。

砂短(satan)
砂短(satan)の最終考察結果、及び結論はこちらです。
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