■第52回共同通信杯（ＧⅢ）

1967年に4歳（現3歳）限定・別定重量による重賞競走として創設された「東京4歳ステークス」が本競走の前身。その後、1983年に「共同通信杯4歳ステークス」に改称され、さらに2001年の馬齢表記の変更に伴い「共同通信杯」となった。
創設時は東京競馬場・芝1400メートルで行われたが、その後幾度か開催場やレース条件が変更され、現在は2月に東京・芝1800メートルで行われており、春のクラシックレースの重要な前哨戦として位置付けられている。日本ダービーを目指す若駒に東京コースを経験させるため、ここを使う陣営も見られるほか、有力馬が年明けの始動戦として参戦するケースも多い。過去の優勝馬の中から、クラシック三冠を制したミスターシービー（1983年）やナリタブライアン（1994年）をはじめ、数多くの名馬を輩出している。
なお、1969年より副題に「トキノミノル記念」が付けられている。トキノミノル（父：セフト、母：第弐タイランツクヰーン、旧名パーフエクト）は、1951年に皐月賞と日本ダービーの二冠を制した馬で、戦歴は10戦全勝。日本ダービー優勝の17日後の1951年6月20日に破傷風のためこの世を去り、「幻の馬」と呼ばれた。同馬は1984年、顕彰馬に選出されており、東京競馬場にはその功績を称え、銅像が建立されている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第52回共同通信杯（GⅢ）

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。
※1998年はダート施行のため除外しております（優勝馬は「エルコンドルパサー」）。

人気からの傾向です。1番人気の勝率36.8%、連対率57.9%。6番人気以内に連対は大幅に偏っていますが、平均単勝配当722.1円 、平均馬連配当8241.1円と、1番人気の連対率や、そのうち1,2フィニッシュが3回もあるレースとは思えない平均配当になっています。人気の盲点を見落とさないことが重要かもしれません。

馬番からの傾向です。一見内枠有利な傾向にも取れますが、フルゲートになることが少ないため、さほど気にする材料ではありません。但し、1枠1番の平均着順が4.9着と他の馬番との比較でかなり偏った数値となっているため、人気に関わらず無条件にピックアップしてみるのも、データ上からは「アリ」なのかもしれません。人気の傾向と併せれば、6番人気以内の1枠1番であれば「買い」の材料としても問題ないレベルと云えます。また、参考データにはなりますが、1枠1番の複勝連対率は36.8%、平均配当は224円となっています。

騎乗騎手からの傾向です。蛯名騎手、四位騎手、福永騎手の連対率は抜群です。特に蛯名騎手は11回騎乗で5連対、平均着順3.5着とこのレースとの相性が良く、騎乗機会の平均人気が4.5であることから、人気以上の成績であることもわかります。同レースの武豊騎手騎乗機会の平均人気は1.7、四位騎手は2.3、福永騎手は4.0と比較しても分かる通り、蛯名騎手の成績は際立っています。

前走の出走クラスからの傾向です。未勝利戦からの連対実績はありません。オープンクラスでの出走実績、特にはGⅠレースからの出走馬の連対率は40%と高い数値となっていますが、平均人気も3.5であるため、自然と人気になる傾向にあります。また、平均着順は5.2であるため人気以上には走っておらず、該当馬の人気動向には注意が必要です。

前走レースからの傾向です。番組編成でラジオたんぱ、ラジオNIKKEIの扱いや、現ホープフルＳ（ＧⅠ）が創設されたこともあり、データとの単純比較で鵜呑みにするのは危険ではありますが、1800ｍから2000ｍの重賞レースをステップとした場合の、連対実績は高いということは付け加えておきたいファクターです。

上記より、砂短（satan）の推奨馬は以下の通りです。

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