■砂短白書~清水成駿~

■砂短白書~清水成駿~

「カリスマ」
「孤高の男」
「予想神」


冠した称号は数知れず。残した的中伝説もまた数知れない。

今回は当時の私が崇拝した、今や私の細胞の一部である予想家にフォーカスです。

清水成駿(しみず・せいしゅん)
1949年生まれ、東京都出身。1972年明治学院大学経済学部卒業後、競馬専門紙「1馬」に入社。
トラックマンとしてキャリアを積み、35歳という異例の若さで編集長に就任。
長年、人気コラム「スーパーショット」を掲載し、“孤独の◎”を打つ予想家として大きな注目を集めた。

昔とは違い、今の予想界を見ているとSNSは特に酷く、エンターテイメントとは懸け離れ、魅力を全く感じない素人予想家が殆どの世界。

予想屋を外したら叩き、便乗した誰かが更に叩く。

※THE BLUE HEARTS 「TRAIN TRAIN」より引用
どこかで聞いたようなフレーズが繰り返される日常。

体裁のいい言葉で誘い、ある日を境にいつの間にか「無料」から「有料」へ。
「消えてもまた湧き出る」が基本的なルーティーン。

「約束は守らず、気の向くままに出す予想」
「発せられる言葉とは裏腹に、嘘で固められた行動」

誰でもわかるような、サクラを使った動きを見ても、どこぞの詐欺師と変わらない古典的な手法が蔓延しています。

「子供の水遊び」

壮絶な人生を歩んだわけでも無い、平凡なサラリーマンの私が云えることでもありませんが
それでも

「軽過ぎる人生観が煤ける世界」

私がSNSをみて最初に思った印象です。

「プロ」と「素人」

私がプロの定義を引くとすれば競馬予想に於いては2つ。

ひとつは

「馬券で飯を食う」

ふたつは

「エンターテイメントの世界」

前者は絶対に予想は売らないし教えない。
何故なら。仮に期待値が高い馬券をマネをする人間が増えれば増えるだけ、期待値は下がる。
当たり前の話

「儲けを減らす」
「もしくは無くす」

プロであれば尚更やらない、もちろん彼らの考え方の中に「選択肢」すら無いと思って間違いありません。

かつて南関東競馬で飯を食っていた私の競馬仲間も、毎回のように札束を持ち、買うのは

「単勝1点勝負」

「狙いのレースが終われば帰る」

狂いない毎度のルーティーン。
これが「馬券」のプロであると、今も認識は変わりません。

そして「清水成駿」に於いては後者。

オールドファンのみならず、競馬を始めて5年選手くらいであれば一度くらいは聞いた名前では。

私は当時の競馬新聞誌「一馬」のコラム。「清水成駿私の狙い」で魅了された一人。
圧倒的な筆力に裏打ちされた有無を言わさぬ存在感。
熟練ファン層をうならせる「高みの予想」を続ける一方で、時にはピエロになることもいとわない。

「覚悟」「スタンス」「人生観」「時代背景の先読み」

私の中では全てに於いて他の予想家を圧倒していました。

「数値化できないものの結果が、数式で判断するコンピュータにわかるとは思えない。
しかも予想ソフトで自動的に馬券を買う人間が増えてきているのだろう。
期待値狙いの馬券は、マネをする人間が増えれば増えるだけ、期待値が下がっていく。
今は儲っていても、いずれ儲らなくなる日がくるんじゃないか」
※清水成駿名言より

誰に諭された訳でもなく、その必要があった訳でも無い私が、彼に対抗し、超えようと始めた当時のデータ理論。

「デジタルに規則正しくを求めることはできるでしょう。しかし、微妙なさじ加減を求めるのは酷ですよ。」
※清水成駿名言より

今でこそ理解出来る彼の一言。

「競馬を一生懸命勉強したら、アクシデントがない限り、◎は3着以内に来るよ。それがプロってもんだろう」
※清水成駿名言より

これも毎回のように身に沁みます。

「競馬予想家としての強烈な自負」
「計算し尽くされた演出」

・競馬予想は当たり、外れだけではない
・徹底的にエンターテインメント性を追求した先にこそ、誰もまだ到達していない新たな競馬予想家像がある
・データに裏打ちされた傾向

そして

・抽出したデータのさじ加減

「デジタル」と「アナログ」の融合。これが現在使用している私の理論です。

「調教」「外厩」「血統」「着差」「パドック」・・・

確かに多くのデータは見ていますが、予想に於いての一般的な主要ファクターは20年以上前に捨てています。

現在の予想ファクターは時代背景と遷移した競馬のしがらみ。

それは、恐らく「当時の彼と同じ世界」。

競馬を外から覗き込んだ世界だからこそ、あの馬に◎が打てた。今であれば理解できます。

「彼を超えるために」

私が作り出した「エンターテイメント」。

それがこの「ウェブサイト」です。

「清水成駿」
私の憧れであり、競馬人生に於いての目標です。

砂短(satan)
彼の命日は2016年8月4日

いつかあの「◎」の真相を聞いてみたいです。

合掌

2019年08月04日 砂短

読み終えたら押すボタン
※最強競馬ブログランキングの応援ボタンです

コメントを残す