■砂短白書~代償とその先③~

■砂短白書~代償とその先③~

前回までの記事

■砂短白書~代償とその先①~

2019年8月20日

■砂短白書~代償とその先②~

2019年8月26日

当時も「淀ちゃん」は予想の収支結果を毎月のように集計、公開をしていました。
前月の掲載結果は3連単で10万馬券を連発したこともあり、大幅のプラス収支。


別掲予想コンテンツ「電撃6ハロン外伝」は追い上げ、資金分配を想定した、かつて私が利用していたデータ・馬券理論の集大成。
前月は6連敗があったものの、馬連5点以下で平均配当2,000円超、的中率30%前後とあって、こちらもプラス収支。


データを管理していた「淀ちゃん」にとっては

「予想=金のなる木」

に見えたのかも知れません。

聞けば「約3ヶ月前から馬券を購入している」と、申し訳なさそうに言う「淀ちゃん」。

以前に話した儲け話と、現在のウェブサイト予想を参考に
1レースあたり600円、1会場12レースで7200円、2会場で14,400円と、
1点100円、3連単3頭BOX(6点)を毎日購入していました。

馬券に手を出すようになった最初の月は的中率6%台ながらも10万馬券も的中し、プラス収支。
2ヶ月目もコンスタントに万馬券を的中、浮き沈みはあったものの、なんとかプラス収支。

頻繁に来ていたLINEの的中報告はこれだったのかと頭の中で繋がりました。

3ヶ月目に入り、月半ばで数万円の損失。
月初めの日曜日、盛岡競馬場最終レースで的中したウェブサイト掲載の三連単予想は

「30万馬券」

外出していて、たまたま買えなかった。
「後悔」と、なんとか取り返そうとする「焦り」。

「予想を提供している側の責任」
「予想を信用していることへの証明」
そして私の生み出す予想への「忠誠心」。

さらには真面目な性格も手伝い、いつの間にかそれは

「買わなくてはならないもの」

ある種の脅迫観念に変わっていました。

私の知る限り、毎レースに手を出し、年間回収率100%超を謳うコンテンツのからくりは、大抵このような推移。
資金を定期的に失い、一撃で利益を上げる。
コンスタントな的中率だけではピンポイントに当て続けない限り、経験上プラス域にはなかなか浮上しない。

「そのまま買い続けていれば」

当時の経済的背景もあると思いますが、一時的なものとは云え、損失、連敗した時の疑心暗鬼。
競馬や馬券のキャリアも、予想する術も、ましてや知識も無い「淀ちゃん」が、私の理論と掲載された予想だけを信じて買い続ける。

止めようとしても、震える手で馬券購入しようとする姿を目の前にして

偽り無く鈍器で頭を殴られたような感覚。
かつての競技大会の緊迫した場面や、役員会でのプレゼン。1レース1点100万円以上の馬券購入した時とも全く違う、心地の悪い緊張感。

「経済的な不安」
「健全では無いメンタル」

現在の「淀ちゃん」には酷な行為であると

迷うこと無く馬券を取り上げることにしました。

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■砂短白書~代償とその先④~

2019年9月4日

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