■第50回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)

1969年に、イギリスからL.ピゴット、E.ジョンソン、A.バークレイの3名の騎手を招待し、東京競馬場と京都競馬場で「英国騎手招待競走」が計4競走行われた。そのうちのひとつの競走に、第18代ダービー卿エドワード・ジョン・スタンリー伯爵からトロフィーの寄贈を受けたことを記念して「ダービー卿チャレンジトロフィー」が創設された。創設当初は、4歳(現3歳)以上による別定重量の重賞競走として、11月に東京競馬場・芝1800メートルで行われていたが、1981年に中山競馬場へと舞台を移された。その後、開催時期や距離の変更があり、1996年以降は芝1600メートルで行われている。また、負担重量は2002年にハンデキャップに変更された。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第50回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)

2002年負担重量変更後の同コース、同距離施行の過去15年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。1番人気の連対率26.7%、4番人気40.0%、7番人気33.3%の時点で真っ当なレースでないことは確定です。連対分布は優勝馬は11番人気、2着馬は10番人気まで広く分布しており、先日のマーチステークス(GⅢ)同様、嫌な予感がいたします。3着にも15番、16番人気が入線した実績もあり、3連単を含め、もはや制御不能な大荒れの傾向が伺えます。平均単勝配当1120.7円、平均馬連配当6253.3円で、人気サイド同士では決まらないレースといえそうです。参考までに平均3連単配当をみてみると331062.5円となっており、小額の宝くじレベルです。予想をする上で、データ線上に浮かぶ穴馬を積極的に拾って行くことには違いありませんが、連対実績をざっと眺めてみると、思いのほか、難解なレースとは思えないため、フィリーズレビュー(GⅡ)よりは自信有りです。


馬齢による傾向です。4歳、5歳馬による連対実績が抜けています。7歳以上の高齢馬には割引が必要で、2012年「オセアニアボス」(7歳)が10番人気で2着以外は連対実績はないため、前走までのオープンクラス実績で、最低限複数回の連対実績、もしくは優勝実績がないと連対は厳しいといえます。直近の5年を見れば、6歳馬以上の連対実績が1回となっており、4歳、5歳馬を中心に連軸を考えた方が無難といえそうです。


斤量からの傾向です。57.5kg以上の連対率が20.0%と多少の偏りはあるものの、軽量から重量までほぼ均等に分布しており、ハンデによる考察は必要ないと考えております。
参考程度のデータとし、予想ファクターには含めないと申し上げておきます。


馬番からの傾向です。中山芝1600m、内枠、先行優位説はどこへやら。10番が4勝2着2回、5番が1勝2着3回以外は大外枠まで満遍なく連対実績があります。1番、15番が連対実績無しの鬼門番号であることのみお伝えしておきますが、脚質や展開の関連性が分かれば、後ほどお伝えさせていただきます。



脚質、4角ポジションからの傾向です。逃げ、先行馬に連対率は偏っていますが、追込み実績も5連対あるため、即消しの材料にはなりません。今週より芝コースはBコースへ変わり、ペースにもよりますが、先行馬であれば34秒台前半、差し、追込み馬であれば33秒前半くらいの脚がないと連対は厳しいと思われます。ここ3年のうち2回は1000m通過タイムが58秒台となっており、展開を予測する上で、より逃げ馬の動向には注視する必要がありそうです。補足となりますが、馬番と脚質の関連性については、1番で先行した場合で、かつ展開も問題のないケースで連対実績がないことや、他の馬番でも同様の結果が見受けられるため、馬番による優劣はないと結論付け、こちらも予想ファクターには含めません。



前走クラスと着順からの傾向です。前走1600万下条件戦出走からのローテーションの連対率が30.0%と抜けており、連対条件は全て優勝となっています。下級クラスからのローテーションは1600万下条件戦優勝馬以外は即消しで問題ないといえそうです。オープンクラス出走からのローテーションは2,3,着の連対率が、それぞれ30.0%、27.3%と目立ちます。しかしながら10着以下に大敗しているケースでも連対実績はあるため、大敗事由についても傾向を深く見ておく必要がありそうです。先ず、前走オープン特別をローテーションとしたケースでは6勝、2着5回、3着7回と多くの連対実績がありますが、サンプルは述べ94回もあることから、このローテーションの出走馬が多いことが伺えます。昨年の優勝馬「ロジチャリス」も東風ステークス(オープン/中山芝1600mAコース)を3着から、2015年2着馬の「クラリティシチー」も東風ステークス(オープン/中山芝1600mAコース)優勝からと、オープン特別をステップとした、ローテーションとなっており、中でも、東風ステークス(オープン/中山芝1600mAコース)は、過去11回(優勝6回、2着5回)の連対実績を誇る王道のローテーションといえます。また、このレース以外のオープン特別からの連対実績はないため、同レースに限っては、東風ステークス(オープン/中山芝1600mAコース)以外のオープン特別をローテーションとした場合、即消しの判断で問題なく、着順については2007年「コイウタ」が東風ステークス(オープン/中山芝1600mAコース)13着から同レース2着、2004年「マイネルモルゲン」が東風ステークス(オープン/中山芝1600mAコース)16着から同レース優勝の実績もあるため、割引はあるものの、大敗=即消しの材料ではないと結論付けておきます。最後に重賞レースをステップとしたローテーションについてです。GⅠレースからの連対実績は2005年「ダイワメジャー」が天皇賞秋(GⅠ)17着から22週明け出走の同レースを優勝と1例のみで、該当馬があった場合は、取捨選択判断に苦戦しそうです。距離適正、実績、調教過程、上記データを含めた判断が必要といえそうです。GⅡレースからの連対実績も2016年「ロゴタイプ」が14週明けの中山記念(GⅡ)7着後、同レース2着の1例のみですが、「ダイワメジャー」同様に距離適正、実績、調教過程、上記データを含めた判断が必要となりそうですが、両馬とも「皐月賞(GⅠ)馬」である点については、面白いデータかもしれません。GⅢレースからの連対実績はオープン特別同様11回(4勝、2着7回、3着3回)あります。順調に使われている該当馬は5着以内、10週以上の休養明けの場合は着順は問いませんが、それ以外は割引が必要です。

砂短(satan)
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